昼休みがあと5分で終わる、そんな時間。
高尾の背中大きいな…あー…好きだなぁ…
なんて思い眺めていたら、
私の視線を感じとったかのように
急に高尾は振り返ってきた。
まさか本当に心を読まれたんじゃないかと不安になりつつ恐る恐る
「何…?」
そう訪ねた。
高尾はいつもの笑顔で
「あんま俺が好きだからって見つめんなよなー」
「なーんてじょーだんだけどな!」
なんて言うから、
図星で、否定さえできなくて、
本当に心読んだのか…?!なんてそんなわけないことを考えて、
顔は自分でもわかるくらい熱くて、
でも高尾から目が離せない。
「え…?ま、まじか……やべぇー…」
なんて高尾は高尾で口を押さえ頬を赤くしてて、
その表情を目に焼き付けた。
じっと見てたら「見んな」なんて…、
なにこれどうすればいいの、
すごい恥ずかしい。
君の背中