「おいっザリガニ!」

「ザリガニじゃねぇよ」

ザリガニザリガニってザリガニが
ゲシュタルト崩壊しそう(自分で言っといて)

「部活いこーよー!ね?」

「頼み方がなってないからダメだ」

頼み方ってなに?!
土下座すればいいの…?

「お願い申し上げござる!」

「いやなんか違くね?」

「じゃあどうすれば来てくれるの?私青峰が部活こないとつまんないの…」

どうだ!この頼み方ならくるだろ!

「お前…………」

お?お?

「きもいな」

「オォオオォイッ!」

なんだそのツッコミ方はなんてゲラゲラ笑うまっくろくろすけ。
好きでそうツッコンだわけじゃないもん
なんだかどんどん恥ずかしくなってきた

「はぁー…笑った」

「行く気になったー?」

「んでちょっと不機嫌そうなんだよ」

「別にー。ねー行こう?青峰行ってくれないとね、赤司がね練習倍って…」

「あー…仕方ねぇいくかー。」

よかったその気になったみたい。
練習倍なんていうのは嘘だけど
私赤司に連れてこいしか言われてないし〜

「あ、でも行くのに条件がある。」

条件?そう聞き返した

「キスしてくれたら行ってやるよ」

「………はぁ?!」

ぶわっと顔が赤くなったのが自分でわかる




「ななな、なっ」

あいつはパニクってるのか「な」を連続して言ってる。
「な」しか言えねぇのかよとまた笑いがこみ上げてくる。まぁ堪えたけど


「目ーつぶってやるからよろしく〜」

またゴロンと寝っ転がる
どうせキスなんて出来ないだろうし。
練習倍のことも嘘だろ。
こいつ嘘付くとき手を握りしめて胸にもってくるだよな

はぁまた眠気がきた…
もうあいつ帰ったかな
寝る寝ないの境目をさ迷ってた時
頬に違和感

目を開けると、目の前に顔をリンゴにしたあいつ。

「キッ、キスっしたんだから、ちゃ、ちゃんと来てよね?!」

そう言い残し走り去ってく

「……」

はぁ〜〜〜〜あれはヤバい…

「本当…期待を裏切ってくれるよなぁ…」

さて次会った時どうやってからかってやろう、ニヤけそうな顔を押さえた。





嘘つきは逃げ回る


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -