ご都合主義




「ゆいちゃんってばもうすっごく可愛いんだよ!って聞いてるの風介!あのね、今日さ、ゆいちゃんにちゅーしよ!って俺なりに可愛らしく言ってみたんだけどね?……え?なに言ってんだ?んもーいやだなあ、風介、スキンシップに決まってるじゃないのさ。え?気持ち悪い?ありがとう!それゆいちゃんにも言われたよ!ほめてないって?またまた照れなくても。照れてない?嘘はダメだよ風介!もういい?言いたいことはちゃんと伝えなきゃダメだよ風介!あ、でね?ゆいちゃんがちゅーを拒んだ理由ってさ、やっぱり人目につくような場所だったからだと思うんだよね!だってグラウンドだったし。もう可愛いよゆいちゃんってば!……それは絶対にありえない?どうしてそう言いきれるのさ!あ、もしかして風介俺たちのラブラブっぷりを妬んでたりする?大丈夫だよ風介!妬んでない?妬む必要がない?またまたそうやって!違う?なにが違うの?もういい?良くないよ!頭痛くなってきた?え、大丈夫?風邪でも引いちゃったかんじ?体調管理には気をつけなきゃね!俺のせい?は?どうしてそこで俺が出てくるのさ!あ、あとね?ゆいちゃんがさ?……ゆいちゃんゆいちゃんうるさい?それは仕方ないことだよゆいちゃんが魅力的すぎるのが悪いんだよ!もうほんとゆいちゃん大好きだー!耳元で叫ぶな?ごめん、おさえきれなかったんだ。でもさでもさ、最近ゆいちゃんの俺を見る目が段々と冷たくなってきてるんだよねー!わかる、だって?風介ってひどいよね。あ、そうそう今日さ、ゆいちゃんが差し入れ持ってきてくれたんだー!カップケーキだったよ!凄くおいしかったよ!一個食べずに残してあるけど。その一個は誰のかって?……あー、わかんないや。色んな人からもらったからね!緑川には勿体無いからそれは奪ったけど。かわいそう?いいんだよ、だって緑川だからね!なんか涙目だった気がするけど。うーんと後はね、ん?奪ったんじゃないのかって?そんなまさか!皆が皆快くくれたんだよ?立向居くんに風丸くんは欲しいなーって背後で連呼してたらくれたし。こわい?そうかなー。で、不動くんは強がっていらね!なんて言ってたからなんか言いくるめちゃった!あ、あと円堂くんが半分くれたんだよ!優しいよね、円堂くん。いい人だよね。お腹が空いてたと勘違いされちゃったけど。まあいいかな!それにしても美味しかったなー!後で緑川くんのとったでしょ、なんて怒られちゃったけど。緑川ムカつくよー!ちょっとゆいちゃんに気に入られてるからって!別に羨ましいわけじゃないけど!違うけど!でも怒った顔も可愛かったなー!全部好きだよゆいちゃん!誰にも渡さないからね!ゆいちゃんは俺のものだって決まってるからね!誰が決めたか?勿論俺だよ?俺に決まってるじゃん!他に誰がいるっていうのさ!」



「…………………………お前の気持ちは嫌気がさすくらいよくわかった。が、とりあえず一言だけ言っておく。あえてつっこまなかったがゆいは私の彼女だ。いとも簡単に事実を消しされるその都合のいい脳みそがある意味羨ましいよ。こんなに誰かにイライラしたのは久しぶりだ。下らないことで電話をかけてくるな。私は忙しいんだ」





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ちょっとヒロトがテレビの前のテンションの高い自分と重なってて……。なんだかな!それにしても目がつるつるつるりんと滑りますな!読みにくい。




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