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部屋に戻るとみんな二次会の話で盛り上がっていた。
「あっ松田くん、お帰り。二次会行く?」
「いや、俺はパス」
「そっか」
「えー松田くん、二次会来ないのー?」
まぁそうなるよね。
「みょうじさんは、二次会どうするー?」
『え、えっと、私も行かないかな』
「そうなんだー。松田くん行かないなら、私もやめようかなー。ね、松田くん。一緒に帰ろうよ」
あ、松田今面倒くさいって思ったな。顔に出てる。
「ハッキリ言うわ。俺みょうじと抜けるから」
なんで言っちゃうの。女の子たちの視線が痛いほど伝わってくる。私じゃなくてなんでお前なんだって顔してるよ。松田のバカ。
「松田くんとみょうじさんって、そういう仲なの?」
『ち、違う、違う。私と松田はそんなんじゃなくて』
「それなら、私も一緒にいい?ねぇみょうじさん、いいでしょー?」
この子も来るって事?松田と2人になれば、告白出来るチャンスだと思ったのに。嫌だな。
『ごめん。松田と2人が、いい』
「やっぱそういう関係?」
「お前いい加減にしろよ。俺お前みたいな女、一番嫌いなんだよ」
「ふん、もういい!」
そう言って彼女は怒って帰ってしまった。ちょっと悪い事しちゃったかな。
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