Just look at Me | ナノ

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「……おい………おいって」

『ふぁいっ』

「なんだよ、その声は」

隣を見ると松田が笑っていた。
そういえば私食事会と言う名の合コンに来ていたんだった。
萩原との事を思い出していたからボーッとしてた。いけない、いけない。
せっかく萩原が松田の隣にしてくれたんだから頑張らないと。

「で?」

『え?』

「はぁ?話聞いて無かったのかよ。飲みもんどうすんだよ」

『あっ、飲み物……どうしようかな。んーじゃあ、ビ』

いやここでビールってどうなんだろ。
他の女の子達は可愛くカクテルとか頼んでる。やっぱ私もカクテルにしようかな。

「おう、ビールな」

『ちょ、まだ、悩んで』

「そりゃ悪かったな。もう頼んじまった」

マジかー。頼んでしまったものはしょうがない。

『ありがとう』

「別に周りに合わせる必要ねぇだろ」

『ふぁ!?』

もしかして顔に出てた?バレてたの恥ずかしい。

「さっきからその間抜けな声、なんなんだよ」

松田が爆笑してる。松田の隣と向かいに座る女の子が顔を赤らめていた。あー分かるよ。
松田の笑った顔可愛いよね。最高だよね。
松田陣平のファンクラブあったら速攻入会しちゃう自信がある。お金ならいくらでも払います。

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