Just look at Me | ナノ

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2回目のキス。私が最初にしたのをいれると3回目だけど。息が苦しくなり口を少し開けると松田の舌が入ってきた。びっくりして逃げようと後ろに下がったけど、腰を引き寄せられ頭も固定されて逃げられない。こんなキスするなんて聞いてない。

『ふ、んっ、は、あ、ちょっ』

口内を舐められ、舌を絡ませてくる。初めての感覚にどうしたらいいのか分からない。

『ねぇ、もう、そろそろ』

私がもう止めて欲しいと訴えても松田は止めようとしない。嘘でしょ。もうダメだってば、これ以上されたらおかしくなっちゃう。

「ごほん」

わざとらしい咳が聞こえそちらを見ると萩原がいた。キスから解放されたのは良かったけど、いくら仲の良い萩原とはいえ見られてたのは普通に恥ずかしい。

「萩、邪魔してんじゃねぇよ」

「はいはい。イチャつくのは良いけどさ、早く食堂に来いよ。2人がお昼食べそびれないように、わざわざ呼びに来たんだから、むしろ感謝してほしいくらい」

『ありがとう、萩原。私先に行ってるから』

「おい」

あのまま3人で食堂に行くのは少し気まずい。けど私の心は晴れやかだった。

「あんな所で熱いキス交わすなんて青春だな」

「俺はちゃんと我慢してたんだぜ?煽ったあいつが悪い」

「ほどほどにしろよ」

「あいつ次第だな」

おいおい。退学だけは絶対やめろよ。何だかんだいっても陣平ちゃんなら大丈夫。大丈夫だよ……な?




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