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『私は松田の事……』
「ちょっと待て」
やっぱり同期にあんな事言われたら迷惑だったかな。
「そんな顔すんなって」
『そんな顔って?』
「泣きそうな顔」
私泣きそうな顔してたんだ。
「なぁ、その先の言葉俺から言わせろ」
それって期待してもいいのかな。でももしかしたら昨日の返事で気持ちには答えられないって事かもしれない。好きな人いるって言ってたし。気持ちに答えられなくても、私が告白する事によって松田が私の事意識してくれれば良いって思ってたけど、断られるのは辛いなぁ。
「いいか、1回しか言わねぇからな。…………みょうじが好きだ」
今なんて言った?松田が私を好き?ドッキリじゃないよね。これは現実だよね。
『聞こえなかったからもう1回』
「嘘つけ。顔緩みきってる」
『だって、すごく嬉しいから』
そりゃ好きな人が自分の事好きで両想いって分かったら嬉しいに決まってるし、顔も緩みきるでしょ。
「返事は?」
『言わなくても私の気持ち知ってるじゃん』
「酔ってない状態でちゃんと聞きてぇんだよ」
『松田の事が好き』
私は松田の目を見てハッキリそう言った。
「……おう」
『両想いでいいんだよね?』
「おう」
『じゃあ私たち今日から恋人?』
「おう」
松田さっきからおうしか言ってないじゃん。
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