Precious memories

07

あれから3年が経ち、私は25歳になった。部下も出来た。潜入捜査を任されるようになり、以前よりも忙しい。その為、連絡する頻度は減ったものの、相変わらず同期達とは飲みにいく仲である。

"なぁ、同僚に水族館のチケットもらったんだけど、行かねぇ?"松田からメールがきていた。水族館なんていつぶりだろう。行きたいかも。私は"行きたい!"と返事を返した。"いつ空いてる?""来週なら空いてるよ。""俺も来週休みだから、来週行こーぜ。""了解。楽しみにしてるね。""また連絡する。""うん。おやすみ。"

よし、明日休みだし水族館に着て行く服でも買おう。久しぶりの買い物だしこの際色々買っちゃおう。いつも仕事頑張ってるんだからたまにはいいよね?そうと決まれば早く寝ようっと。

次の日になり私は出かける準備をし近くのショッピングモールにきていた。まずは服をみようかな。
私は良いと思った服を片っ端から手に取っていた。どんどんお会計をしていく。金額はまぁ気にしない。今日はお金使うって決めたんだから!さあ次はどこ見て周ろうかなと考えていると後ろから声を掛けられた。

「あれ?みょうじちゃん?」

後ろを振り返るとそこには萩原がいた。

『萩原こんな所でどうしたの?』

「今日合コンがあってさ、それまで時間潰してるとこ。それよりみょうじちゃんはお買い物?すげぇ買ったね」

『うん。ついつい買いすぎちゃった。でも仕事いつも頑張ってる自分にご褒美だからいいの』

「そっか。みょうじちゃん頑張ってんだもんな。そりゃそうだ。てか聞いてくれよ、陣平ちゃん合コンに誘ったんだけど、フラれてさー。俺悲しい。みょうじちゃんもよかったら合コンどう?」

『合コンは……ちょっと。ごめんね?』

そりゃ私だってもう20代後半だし恋だってしたい。けど出会いもないし当然気になる人もいない。また警察官という立場いつ死んでもおかしくないのだ。そんな私に恋愛なんてできるんだろうか。すると萩原が「みょうじちゃんごめん。気にしないで。冗談だからさ。みょうじちゃんを合コンに誘ったら松田に確実に殺される。」
最後の方が上手く聞き取れなくて萩原に聞き返すと気にしないでと言われたので気にしないことにした。

「そろそろ時間だから、いってくる。じゃあみょうじちゃんまた」

『うん、合コンはほどほどに。早く本命の彼女つくりなよ?』

「ハハッ、ミミガイタイデス」


萩原に素敵な彼女が出来て幸せになってほしい。萩原だけじゃない、私はみんなの幸せを願ってる。
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