Precious memories

06

「いやー、昨日のみょうじちゃん可愛かったな。なぁ、陣平ちゃんもそう思うだろ?」

「いや、まぁ…な」

昨日は萩原とみょうじと飯を食いに行って酒飲んでっていつも通りだったはずなのに気づいたら酔ったとこを見たことなかったあいつが珍しく酔っ払っていた。酔ったあいつは正直いうとめちゃくちゃ可愛かった。認める。2人きりじゃなくてよかったと思う。そんなあいつから"昨日は迷惑かけてごめん。今度会ったときにちゃんと謝らせてね。"とメールがきていた。律儀な奴だな。あいつのそういう所が良いと思う。

「あれれ?陣平ちゃん。もしかしてみょうじちゃんからメールきて喜んじゃってる?」

「萩、てめぇ」

「きゃー。陣平ちゃんが怒ったー。逃げろー」

「萩原、待ちやがれ!」

爆発物処理班のメンバーはほんとWエースのあいつら元気だなと見ていた。





降谷となまえは警察庁に登庁した。
最近だいぶ仕事をこなせるようになってきた。と言ってもまだ潜入捜査を任せられる程ではない。主にデスクワークがメインである。さっそく自分のデスクに溜まっている書類を片付けていく。集中しすぎていたせいか気づいたらお昼を過ぎていた。

「そろそろ、お昼食べに行くか?」

『うん、お腹すいた』

定食屋に着くとそこには見知った顔がいた。伊達だ。伊達は私達に気づくと声を掛けてきた。

「おーい、降谷とみょうじじゃねえか。久しぶりだな。元気にしてたか?」

「あぁ、僕達は元気だよ。伊達も元気だったか?」

『ふふっ、伊達に久しぶりに会えて嬉しい』

「オレも元気だ!それにしても相変わらず仲良いな、お前ら」

「『そりゃ、幼馴染だからな(ね)』」

「ハハハ。どうせならこっちこいよ」

伊達は4人席に1人で居た為、店員さんに断りをいれて伊達の居る席にいった。

「連絡ないから、心配してたんだぞ」

伊達はやっぱりお父さんみたいだな。同い年だけど。それをいうなら零はお母さんかな。
想像したら笑ってしまった。

「忙しくてなかなか、連絡出来なくてすまない」

『みんなの予定が合えば、6人で集まりたいね』

「おっ、そりゃいいな」

『また連絡するね』

「お前ら無理だけはすんなよ」



伊達は私達の所属がどこかだいたい察しはついてるんだろう。他の同期達もまた。
伊達の気遣いに感謝し、お昼を終え別れた。
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