リモニウムもほどほどに |
「最近、考えていることがあるんだ」 「あ?」 教室で取っていた昼食。 そのとき、向かい側に座っていた倉持は御幸の顔を見て、嫌な予感がした、ものすごく。 「沢村、絶対に俺に惚れているよな」 「……」 さも当たり前のように言った言葉に倉持は沈黙した。 何故ならば。 「(まぁ、間違っちゃいねぇよな)」 当初の毛嫌いが嘘のよう。 沢村は御幸に惚れていた。 倉持は、それに気づいたとき死ぬ気で説得したのも記憶に新しい。 (しょうがない、相手は御幸だ) 沢村はあの通り、隠すという言葉を知らないようで大っぴらにアタックをかけている。 最近では、「御幸といつくっつくか」という賭けが野球部で流行るくらいには皆慣れてしまっていた。 「んで、お前はそれを知ってどうしたいわけ?」 「ん〜?それなら、それを逆手にとって色々と…」 御幸のいやらしい眼を見た瞬間、倉持は思いっきり御幸の脛を蹴り飛ばした。 悶えている御幸へ一言。 「そんなことしたら、保護者に言いつけるぞ」 「それは、勘弁。あの人たちに俺まだ勝てる気しない」 「なら、自重しろ」 最後の倉持の言葉は、野球部全員の代弁でもあった。 そして、現在。 「なぁ、沢村ぁ〜」 昼の遣り取りをすっかり消去している御幸は今日もアタック(という名の構ってコール)をかけてきた沢村を追い詰めていた。 いつもは「御幸ぃ〜」と体当たりかけてくる沢村だったが、今日ばかりは逆のようだ。 「ちょっ、何で何で!?」 「な〜に、いつも迫ってくれているから…御礼?」 「なっ!?」 御幸が故意に色っぽく首をかしげると、見事に真っ赤になる沢村。 それを見て、此処までにするつもりだったがそれ以上悪戯したくなる御幸。 ドンドン顔を近づける。 ちょっ、近い! 顔が近い! 内心沢村は大パニックである。 そして、沢村が取った行動とは。 「しっ…」 「し?」 「失礼しやしたー!!」 ゴンッ ぐはっ とにかく、パニックを起こしていた沢村は思いっきりお辞儀をしてその場を去った。 見事に御幸に頭突きをかまして。 そのことに沢村が気づくのは、部屋に戻ってからだという。 「あーーーーー!!」 「うるせぇ!!!」 今日も五号室は、沢村は元気です。 おまけ 「迫られて、パニクって、頭突きしたって?」 コクコク 「……馬鹿じゃねぇの」 次の日昨日の出来事の報告を聞いた金丸は心底呆れた声で呟いた。 END. *** 『創世ラグナロク』の遊佐柩様より素敵御沢頂いてしまいました…(ノω`*)……っ!!! きゃふきゃふきゃふきゃふきゃふ…!! あああもう相変わらず遊佐さんの書かれる沢村の可愛いこと!!可愛いこと…!! なんかもう思わず持って帰りたくなりますよね!!ねっ!!<●><●>! 可愛いよ沢村ガタガタガタ…!! 私の「超アタックかけるのに御幸から来られると調子狂う沢村な御沢」なんてマニアックかつ趣味に走ったリクエストを具現化してくださって…!! いや、どうにも私は、御幸を好きな沢村が好きらしく! でもどうしてもうちの沢村って可愛くならないしもうとにかくそんな御沢が見たい!見たい!と常日頃思っているせいか、気付けばお言葉に甘えてリクエストしてしまっていました、てへ(´∀`*) 遊佐さんに何書かせてんのコイツ、という文句は私が両手広げて御幸ばりにお受けいたしましょう!だがしかし今私の心はとても潤っている(°∀°)ほくほくほく ああ幸せです。沢村かわいいよ沢村。幸せです。 そして御幸いいいい…!(ガタガタガタガタ←篠崎さんは御幸が大好きです もう本当5号室住みたい。掃除婦でいいから…本当おねがいします…。 遊佐様、素敵な御沢本当にありがとうございました…! もう大切にします!ぎゅっぎゅ!本当にありがとうございました…! そして本当に趣味に走ったリクエストで申し訳ありませんでした…!快く受け入れて下さった遊佐様に心からの感謝と愛を…// 本当にありがとうございました!大好きですっ(´∀`*)ぎゅ!! [←] |