40days 御沢祭 | ナノ
24days 御沢祭
LOVE! LOVE!!LOVE!!!
11.02.20〜11.03.30までは御沢の日!40本御沢!
御沢も皆も大好きです!




ディアマイダーリン



* キャプテン御幸×マネージャー沢村♀



「だから、どうしてこういう状況になるんすか…。」
「んー。俺が考えに考え抜いて、計算に計算しつくして、なんか面倒になった結果?」
「つまり何も考えずに、ってことっすね。」


そうとも言う、とニヤニヤしながら俺の肩に顔を埋める御幸センパイに、ため息一つ。
ぎゅうっと腰に回された腕には、しっかりと力がこもっていて、俺の力では到底抜け出せそうにない。
さっき少しだけ試してみたけど、駄目だったからすぐに諦めた。

ふう。
また一つ、ため息。

壁に掛けられている時計は、既に昼一番の授業の開始から、5分も経過した時間を指していた。
これは完全にアウトだ。
俺も、もちろん、俺に抱きついてるこいつも。


「…キャプテンが授業サボってんじゃねーよ。」
「たまには癒しの時間が欲しくなったりするんだよ。」
「じゃあ早く帰って寝ろ。」
「やだ。」
「言ってることとやってることが違う!!」
「だって寮には、沢村がいねーし。」
「は、」
「沢村がいねぇと、何したって癒されねー。」


不満をありありと言葉に含んでそういう御幸の表情は、普段見せる飄々としたムカツク顔。
後ろから抱きしめられてるからよく見えねぇけど、何となく分かる。


「…倉持先輩にあとで言いつけてやる。」
「はっは、それは勘弁。」
「…じゃあ今日練習終わったらキャッチボールな。」
「えー…。」
「じゃなきゃ言いつけるから!」
「…まぁ、いいけど。あ、でもお前スカートじゃなくてせめてジャージ履いて来いよ?」
「…?なんで?」
「ムラムラして、俺が集中出来なくて怪我しそうだから。」
「…!!ばっかじゃねぇの…!?っつーか馬鹿だな、ばかだろ!」
「沢村限定で、ですけど。」


腰に回された腕に力がこもる。ふわりと御幸が笑う気配がする。

…なんだかなぁ。
胸元のリボンを弄る手を軽く指で弾いてやったら、ちぇって声が耳を擽った。
静かな教室に、どちらのものか分からないような息遣いと、遠くから聞こえてくるぼんやりとした教師の声だけが小さく響く。


「…週末。」


ぽそ。
俺が漏らした声に、御幸が、ん?と首を傾げた。


「…備品の買い出しあるから、荷物持ち手伝って。」
「お。デートのお誘い?」
「…やっぱただの馬鹿…。」


さっきと同じ言葉を呟いたら、だから沢村限定で、ともう一度聞こえた言葉に今度は俺もつられて、ふはっと笑みを零した。


そのすぐ後に喜んでお供します、と囁かれた言葉。
とりあえず週末は久々の、…デート、だ。










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