▼アリス

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柄じゃないです、こんな格好。
貴方に褒められていなければ着ていません

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　いつも愚直なほど真っ直ぐな少女。しかしその夜は、慣れない服装に恥じらって視線を泳がせていた。
　その様に、ふ、と顔を緩めると、困ったように此方を見る。

　頬の紅潮は、どんどんとその鮮やかな髪色に近づく。
　このまま彼女を観察しているとどうなるのだろうか。
　自分に対して従順な彼女を見ているとどうも、からかって可愛がりたくなる衝動に駆られる。

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