小説 | ナノ
ヤンデレがきりしま?を襲っちゃう※

※露骨です






神様、いや、獄卒のわたしの場合閻魔様かな。ごめんなさい。わたしはとても罪深い事をしています。眼下には斬島くんが居ます。いえ、正しくは斬島くんの偽物です。どこぞの鏡の怪異です。でも、見た目は斬島くんその物です。ただ一つ違うところと言えば、少しばかり表情豊かという点だけです。その斬島くんをわたしは今自室のベッドで押し倒しています。彼はなにか面白い事が始まるのか、と言わんばかりに口角を上げてこちらを見返しています。その口元にわたしの唇を押当てると、青い目を見開いびっくりした様子でした。彼は喋れないけれども、何か声を発するように口を開いたので、その隙間から舌を入れて彼の舌を絡めとると、いやらしい唾液の音がしました。いやらしい事をしているんだから、当たり前の事だけれども。

「きりしまくん」

そう呟いて彼を見つめると、当本人はぽかんとした表情をしていました。いきなりよく分からない女の部屋に連れ込まれて、よく分からないまま襲われて、怪異とは言え彼も立派な被害者と言えるでしょう。でも、わたしにはそうするしか道がなかったのです。

「あのね、わたしきりしまくんが大好きだったの。ずっと前から、触りたくて触って欲しくて仕方なかったの。でも、そんな事とても言えなくて。だから、あなたを見た時にはなんてついているんだろう、って思った。あなたがいれば、きりしまくんにこんなわたしを知られずに済む。その上、わたしがずっとしたかった事もできる」

よく状況が分からない、と言わんばかりの顔をした彼にお構いなしに、わたしは言葉を続けます。

「きりしまくんの事、毎日考えてたよ。本当は毎日きりしまくんにめちゃくちゃにされたいって思ってたけど、そんな事できる筈もないから、ずっと一人で慰めてたんだよ。すごい、きりしまくんに触れるなんて、夢みたい、ああ」

そう言って、彼の制服のボタンを一つ一つ外して行くと、筋肉質な青白い肌が覗きました。たまらず唇を落として舌を這わせると、びくり、と彼の身体が跳ねたのが分かりました。怪異でも感じてくれるんだ、良かった。「気持ちいい?ねえ」と言って、歯を立てながら胸元の肌を吸うと、青白い肌に赤い跡が付きました。きりしまくんの腕が縋る様にわたしの背中に回されて、すごくゾクゾクします。荒い息をする口元に、再びキスをすると、苦しげな吐息が漏れるのが分かりました。


「きりしまくん、大好き。ねえ、もっと良い事しようよ」


そう言って彼の顔を見ると、困惑の中にわずかに期待するような表情があった事を見逃しませんでした。きりしまくんの首筋に舌を這わせながら下半身に手を伸ばすと、熱くて固いモノに手が触れました。反応してくれている事が嬉しくて、ズボンの上からゆっくりと撫でてみると、きりしまくんの腰が浮いています。ぐい、と引き寄せられ、きりしまくんの方からキスをされました。慣れない動きで一生懸命わたしの舌を捕まえようとするきりしまくんは、ぎゅっと目を瞑っています。唇を離すと、どちらの物とも分からない唾液が糸を引きました。


「きりしまくん、可愛い」


そう言って彼の下着を下ろし、わたしも下着を脱ぎました。「ちょうだい?」と形式的に聞いてはみましたが、何か答えようとする前にきりしまくんを頂いちゃいました。どうせ何も喋れないんだし、同じ事ですよね。熱いモノが入って来る感覚に、くらくらします。それがきりしまくんの物なんだ、と思うと、わたしの中は一層ぎゅう、と締まりました。その瞬間、きりしまくんが切なげな表情をします。そういえば、ゴムを付けていませんでした。まあ、付けるつもりもなかったんですけど。ゆっくりと腰を上下に動かすと、きりしまくんが堪え兼ねた様にわたしの腕を掴んでわたしを下に組敷いてしまいました。あれれ、形勢逆転です。今度は一気にきりしまくんのモノが入って来て、思わず「ひぁっ」という声が漏れます。そうすると彼は満足そうな表情をして、先ほどより激しくわたしの中を突いて来ました。わたしの口からは嬌声が漏れています。「やっ、やぁ、やめっ」と言いかけますが、彼はやめるどころか一層奥まで入って来ます。快楽でぼんやりする思考の中で、わたしは嬉しい気持ちになりました。きりしまくんがこんなに激しくわたしを求めてくれるなんて!わたしに組敷かれてしまう彼も可愛いけれど、わたしを組敷いて犯してくれる彼はもっと素敵!ひと際激しく奥を突かれて、びくびくと身体を震わせると、わたしの中に熱い液体が流れ込んで来るのが分かりました。熱に浮かされた様な顔で、わたしの胸元に顔を埋めるきりしまくんの頭を撫でながら、わたしは幸せを噛み締めます。息を荒げているきりしまくんにキスをして、「きりしまくん、大好き。一回じゃ収まらないよ」と笑いかけると、彼も笑った気がしました。




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