誰か、助けて。
 誰か、私を護って。
 こんなわるいゆめ、忘れさせて。
 苦しいから忘れてしまいたいのです。
 悲しいから忘れてしまいたいのです。
 恐ろしいから忘れてしまいたいのです。

 誰も私を護ってくれないから、私は声が嗄れるまで叫び続けるのです。
 誰か助けて。
 誰か私を護って。
 誰か。
 誰か。誰か。
 誰か。誰か。誰か。
 誰か。誰か。誰か。誰か。


かつての現実はいまや亡霊でしかなく



 誰も私を護ってくれないのなら、私が私を護るしかないのです。


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