君たちと戦いにきたよ!

「みんな大好きなまえ君のお帰りだよ!」
「帰れこのすっとこどっこい」
「豪炎寺酷い!」

久しぶりに部活に帰ってきたと思ったら仲間が冷たくなってた。なまえさんショック。

「みょうじー!!お前今までどこ行ってたんだよー!?」
「ちょっと自宅謹慎喰らってた」
「今度は何をやらかしたんだ」
「ちょっと窓ガラス割っちった」
「帰れこのあんぽんたん」
「鬼道まで酷い…」

とりあえず3週間の自宅謹慎が解除されたので、部活に来てみたら、学校にはサッカー部は誰もいなかった。
話を聞くと、俺が家に閉じ込められている間にエイリア学園だかなんだかが学校を襲って、我が雷門サッカー部に喧嘩を売ったそうだ。余程死にたいらしい。
その後、何だか知らない女の人から電話があって車で北海道まで来させられた挙句来てみたら部員が冷たい。

「みょうじ君、心配したんだよ!?どうして窓ガラス割ったりしたの!?」
「いやあ、あれは俺悪くないと思うんだよね」
「クラスメイトと口喧嘩になって、相手に殺してみろって言われたから大真面目に相手を窓ガラスに叩き付けて窓を割った」
「このば」「風丸までやめて!俺泣くから!!」

チームメイトからの視線が冷たい。
問題を起こすのはこれが初めてじゃないから。
この前は机でサッカー部を馬鹿にしたバレー部の先輩を殴って自宅謹慎を喰らったし、その前は教室から飛び降りて中庭から脱走して理事長室に呼ばれた。

「まぁみんなそう怒るなよ!みょうじだって、問題起こすときはいっつもサッカー部を庇ってくれてるだろ?」
「そうそう!よくわかってるね円堂!」
「調子に乗らないで頂戴。あなたのおかげでこっちは大変なのよ」
「雷門ちゃんまで酷い…もう俺に味方はいないのか…」
「前科があり過ぎてな」

うぅ、と項垂れると、「あの、キャプテン」とおどおどした声が聞こえた。
よく見ると銀髪の見知らぬマフラー男子が立っていた。誰だお前。

「あ、こいつは新しくキャラバンに加わった吹雪だ!こっちは今まで自宅謹慎中だったみょうじ!」「超がつく問題児だ」
「一言余計だっつーの、豪炎寺」

豪炎寺をじとりと睨むと、素知らぬ顔で目を逸らされた。腹立つ。
銀髪の吹雪は明るい笑顔で俺の隣に来た。

「僕、吹雪士郎。白恋中2年でDFとFWなんだ」
「おっ、俺もDF。みょうじなまえ、問題児じゃねぇよ?」

丁度自己紹介が終わったところで、後ろから声がかかった。
振り返ると女の人が立っていた。

「貴方がみょうじなまえ君ね」
「そうだけど、あんたがヒトミコ監督?初めまして」
「早速で悪いけど、少し話があるからこちらに来てくれる?」

挨拶もそこそこに新監督の後をついて行く。チームメイトとじっくり話せるのはもう少し後になりそうだ。


「みょうじ君、不思議な人だね」
「だろ?でも、あいつが帰ってきたならエイリア学園も怖くねぇな!」
「そんなに強いの?みょうじ君」
「あぁ、あいつは」

雷門の、守護神だ。



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みたいな。
詳しい設定↓
みょうじなまえ DF
DFはピカイチだけど他はからっきし。正直DF以外は使えない。
全体的に攻撃的なディフェンスで、彼に獲れないボールはない。
かなり破天荒・気分屋な性格で、サッカー部を馬鹿にすると殺されるぞ(`・ω・´;)みたいな噂がある(実際何人か殴られている)。
馬鹿みたいに力が強い。机片手で3つ持ってもどこ吹く風。怪我しにくい。教室から飛び降りても平気な顔。
チームメイトから信頼はされてるけど人間として信用はされてない。誰かが手綱握ってないとまたいつ自宅謹慎喰らうかわからない。

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