04

「オレ昨日見たんスけど、黒子っちと苗字って友達だったんスか?」

「え?」

「昨日黒子っち、図書室で苗字と楽しそうに話してたじゃないスか!」

「え!テツ、苗字と仲良いのか…?」


黄瀬君の発言に青峰君が驚いてドリンクを落とした。


「あまり黒子と苗字が話してるイメージがないな」

「ボクも苗字君と仲良くなったのは意外だと思っています」


赤司君が興味を示したことに少し驚いた。
苗字君は本当に交友関係に問題がるんだな、としみじみ思った。
話してみると噂に聞いていたイメージとは違うし、ボクの存在に気付いてくれる。
ボクはもっと苗字君と話してみたいといつも思っているのだ。


「苗字の良い噂あんまり聞かないスから黒子っちカモにされてるかと思ってたんスけど…」

「あぁッ!!?テツがカモ!!?」

「違います。されてません」


青峰君にはイグナイトをお見舞いした。


「あまり苗字に近づくなよ…」


そう言って赤司君が着替えをはじめたのでここで会話が終わりになった。
青峰君も黄瀬君も赤司君と同じ意見のようだ。




家へ帰ると父親がいた。

「おかえりテツヤ」

「ただいま」


「前に言っていた彼女との食事会、2週間後の日曜日になったから空けておいてくれないか」


「え…」



そう。ボクはあの時のことをすっかり忘れていたのだ。
急に現実に戻されたような気がして目の前がチカチカする。
2週間なんて長いようであっと言う間だ。













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