2022/05/16 時間

無咎とチョコレートブラウニーの話

「無咎さ〜ん!これ、チョコレートブラウニー!一緒に食べましょ〜!」
「…お前らの料理は食わんぞ」
「まぁまぁ、ここはゲーム外ですから関係ないじゃないですか!はい一口!」
「っんぐ!?お、まえ…!」
「ねー!美味しいですよね?ほろ苦くて大人の味で…」
「…………」
「あ、あれ?そんなに嫌でした…?」
「……い、いや…」
「もしかして…アレルギーとか!?ど、どうしようごめんなさい無咎さん吐いて!吐いて!!」
「だ、大丈夫だ!だから触るな!」
「でも、こういう時は背中さすった方が楽に…」
「っ、はぁ……いい、から、今はとにかく放っておけ」
「…無咎さん?顔、赤くないですか?…目も潤んでるみたいですし…」
「…っ寄るな!…っ〜!」
「ごめんなさい、こんな…わたし責任取りますから、何か欲しいものあれば取ってきますので、言ってください!」
「…責任?」
「は、はい。無咎さんをこんな状態にしたなんて謝必安さんに知られたら怖いので…」
「そうか…なら、手っ取り早く済ますから、大人しくしていろ」
「……え?あの、無咎さん?すごく近く…ないですか…?」
「…お前があんなもの食べさせたせいだ。多少乱暴に抱いたとて、それに伴う痛みはお前の責任だからな」
「だっ!!?し、知らなかったんです本当にまさかこんな、」
「もう、遅い」



チョコが媚薬として通用する無咎の話



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テーマ「人外ファンタジー」
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