狂気人形猟奇死ネタ 


「ねぇ泣いてよナマエ、いつもみたいに、痛いって泣いてよ」


何時だって笑ってた君。柔らかな笑顔を浮かべて、僕の手をすり抜けた。怯えるばかりで、結局僕には一度も笑ってくれなかったね。だから代わりに涙を貰った。泣いて怯えて、僕を誘う君。溢れた血は何処までも甘かった。口に含んで、舌で転がして、嗚呼。もっと、もっと。頂戴よ、ナマエ。君は僕のもの。この部屋に閉じ込めて、僕だけが触れられるようにした。僕から逃げる脚は切り落とした。僕を拒む腕は切り落とした。僕を見ない眼は抉り取った。全部全部全部、食べて食べて食べて。ようやく僕だけのものになったんだ。


「そうだよね、ナマエ」


ほらうんと言ってよ、僕の名前を呼んでよ。大好きと言ってよ。一度でいいから笑ってよ。笑わないなら、泣いて、鳴いて。ねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえ。如何して何も喋らないの。ねえ、愛しいナマエ。あの日のように、せめて、僕なんか嫌いと泣き叫んで。


ざくざく。ざくざく。
歪に笑った人形。精巧な人形。全てを鋭利なナイフで傷つける。
ざくざく。ざくざく。
綺麗な人形。可愛い人形。君とそっくりな、人形。


ヒトリぼっちの人形遊び。
壊れたまんまの人形遊び。

彼女がとっくに死んだことも忘れて。
耐え切れずに自殺したことも忘れて。

彼女を模して、大量に造らせた人形なんて、見ないフリ。


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