昔から碌な女を好きにならない。
そもそも初恋の相手は小学校に上がった頃、父親が連れてきていた部下の人だった。その時点で歳の差17歳程。ちなみに彼女は婚約者がいた。とんだマセガキだと自分でも突っ込みたい。

いいなと思った相手は総じて彼氏か婚約者か夫持ち。食事をしてみたら旦那がいた。七股かけられてた。DV彼氏ならぬDV彼女だった。借金抱えて蒸発した。嘘みたいだが全部本当のことである。
こないだは、アプローチしてた子が同性愛者だと発覚した。思わず地面に崩れ落ちて男泣きした俺は悪く無いと思う。
どうしてこうなんだ、俺は。

何とかこの女の趣味の悪さ、女運の悪さを改善したいと切に願うこの頃。
今までの彼女への愛が霞むほどに好きになってしまったあの子が、中国史にでも登場しそうな悪女であると知ってまた地面に崩れ落ちた俺も、やっぱり悪くはないと思う。
それでも愛が霞まない俺はやはりもう末期らしい。
嗚呼。本当に。女運だけが無い。


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