要するに、あれだ。
この男は女という生物を根本から見下して生きているのだろうなとか思った。
まあこの顔してたら芸能界はほっとかないだろうし、そうしたら色んなどろどろなものも見てくるだろう、しかしどうして私にはその取繕った顔を見せないのかなとイラついたりもする。

「金とかブランド品のために、媚売って男に縋って、愉しいッスか?」
「うっさいわねこの顔だけ野郎が。言いたいことは色々あるけどとりあえず一つね、私は愉しいの、男と遊ぶのが愉しいの。それをアンタ如きに否定される謂れは無いわよアンタだって自分の愉しんでるモンを鼻で笑われたらイラつくだろーが」
「……」
「……」
「…あー、えっと…ごめん?」
「ふん、解ればいいのよ」

けど、こうして自分が間違ったと思えば素直に謝れる辺り、まだ可愛げはあるのかもしれない。
ちょっとだけね。


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