「これは一体どういう状況ですか雲雀さん」
「さぁ」
「さぁ。じゃないですよ!俺が三日間風邪で休んでる間に何があったんですか!」
「転校生の香水臭い女に告白された」
「その女ぶっ飛ばす」
「沢田、暴力はいけないよ」
「貴方にだけは言われたくないです」
「僕はいいんだよ」
「何ですかその唯我独尊」
「僕が秩序だ」
「かっこいい!…んですけど、雲雀さん、その台詞絶対色々面倒臭くなってそれで纏めてますよね」
「ワォ、どうしてわかったんだい?」
「愛してますから!」
「ところでさ、」
「あ、無視ですかそうなんですか」
「君は何の用でここに来たの?」
「あっ…!そうだった忘れるところだったじゃないですか!雲雀さん!女の子襲ったってどういうことですか…!どうして俺を襲ってくれなかったんですか!俺ならいつでもウェルカムなのに!酷いです!」
「そうだね、あの女襲うよりはまだ君のほうがいいかも」
「…!!!ひ、雲雀さん!!結婚しましょう!」
「君が休んでる日に、僕はあの女に告白されてね。断ったら、次の日には僕があの女を無理矢理襲ったっていう噂が流れてた。で、それを信じた生徒がこうして突っかかってくるわけさ。赤ん坊達しかり、君の駄犬共しかり、ね」
「完全スルー…俺は悲しいですよ…。っていうか、それにしても、何で弁明とかしないんですか!」
「もう言ったよ。誰がそんな臭い女を襲うかそんなに趣味が悪いと思ってるの、って」
「毒舌!悪意100%!!」
「でも誰も信じなかった」
「それで諦めちゃったんですか!?」
「だって面倒臭かったんだもん」
「おい誰だよこの人嵌めた人」
解決編が始まらない。
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