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並盛中学の朝は、殴り合うホモップルの喧嘩から始まる。


「雲雀さんんんん!!!!貴方また女の子に告白されてましたね俺なんかよりずっとずっと可愛い子に!ラブレターとか毎日どんだけ貰ってんですか!昨日の調理実習なんか持ちきれないほどお菓子貰ってて!!ナイスバディなお姉さんに言い寄られてて!!そんなに女の子がいいんですか―――!!!」

「五月蝿いよ!!君こそまた男に押し倒されて!一人でフェロモン垂れ流しながら歩くなって言ってるだろこの男ホイホイ!!電車に乗れば必ず痴漢に遭うわ街を歩けば変態に路地裏に連れ込まれるわ挙句の果てにいつも周りに取り巻きを連れて!!どれだけ男を誑し込めば気が済むんだ!!」

「フェロモン垂れ流してるのは雲雀さんでしょーが!!男ホイホイとか不名誉すぎるあだ名止めてくれませんか女の子ホイホイの雲雀さんめ!!それを言うなら貴方は街を歩けば必ずお姉さんに怪しげな店に引っ張られてくじゃないですか――!!」

「君こそ男のナンパばかり引っ掛けてくるくせに!!っていうか、引っ張られていっても店まで行ったことは一度もない!!そもそもなんで彼女達は僕を引っ張ってくの!僕まだ中学生なんだけど!?制服着てるんだけど!?」

「雲雀さんがイケメンで色気垂れ流しなのが悪いんですよ!!それを言うなら、なんで俺は男にしかモテないんですか!?しかもいっつも俺がネコ!!嫌過ぎる!」

「それこそ知らないよ!!それは君が男受けするフェロモンばっかりを出しっぱなしにして歩くのが悪いんだろ!?悪かったねそれに引っ掛かった男のうちの一人で!!」

「そっちこそ!!引っ掛かったのが可愛い女の子じゃなくて悪かったですね!!でも愛してますよ雲雀さん!!」

「僕もだよ!!」

「嫉妬はしまくりますけどね!!」

「上等。別れてなんかやらないよ!」

「望むところです!!」





毎朝発散するので不満が溜まることはほとんどない。

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