short | ナノ
いつものように自分の部屋に戻ると、なぜか総司がいた。

「なんでいるの、」

「夜這にきた」

「帰って」

「じゃあ夜伽」

「尚更帰れ」

「酷いな、せっかく守りにきてあげたのに」

「むしろ、総司から守って欲しいんだけど」

「なにそれ玲ちゃん酷い」

「酷くて結構。さぁ帰れ」

「やだよ、ところでさ、玲ちゃん。夜伽ってどういう意味か知ってる?」

「あれだろ、子・作・り・しましょ☆みたいな」

「現代ネタ持ってきちゃ駄目だって」

「あ、ごめんごめん」

「というかさ、夜伽って子作りしましょじゃなくて、警護や看護のため夜寝ずに付き添うことなんだって」

「へぇ…知らなかった。だって、左之さん子作りしましょしか教えてくれなかったし」

「左之さんはそれでいいんだよ、歩く18禁だから」

「まぁね」

「で、他にもあるんだって」

「へぇ、何々」

「死者を葬る前の通夜、だって」

「ピッタリだね」

「だよねーちょうど昼間浪士斬ってきたし」

「まだあるの?」

「うん、最後だけど。女が男の異に従って共に寝ること…だってさ」

「え、子作りしましょじゃないの?それ」

「よく見てみなよ、別に子供作れとは言ってないじゃない」

「なるほどね、ただ寝るだけでも夜伽になるんだ」

「でもまぁ、俗的な意味じゃあ子作りしましょだよね。夜伽の相手とかって言うじゃん」

「まぁそうだね……ん?総司、確か夜這…夜伽に来たって言ってたよね」

「言ったね」

「……どの意味の夜伽?」

「全部」

「は…?」

「だから、全部だよ。守りに来たし一緒に寝にきたし子作りにきた。死者の埋葬はどうでもいいけど」

「……やっぱ帰れ」

「やーだ。せめて子作りさせて、可愛い子供産んでよそれで結婚しよう」

「やっぱりそれが本命かぁぁ!!」



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