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「雲雀さん…っ!」

目の前の状況に目の前が暗くなる。
何だ、『コレ』は。
雲雀さんの身体から湧き上がる異様な威圧感。
今までに感じていた霊圧の比ではない。
コレは、最早、神気の領域だ。

仇なのだと、彼は言った。
『奴』は、ずっと捜し求めていた、殺すべき対象なのだと。
まだ年端もいかない子供に何を、と思ったが、彼の瞳は本気で…
雲雀さんがありったけの霊力を駆使して殺しにかかるも、その子はひらりと逃げてしまう。
それに完全にブチ切れた雲雀さんが忌々しげに、首にかけてあった水晶のネックレスを引きちぎったと同時に、『ソレ』は起きた。

雲雀さんの身体から、異常な霊圧が――神気とも呼ぶべき威圧感があふれ出す。
風もないのに、その美しい漆黒の髪が凪いで…その左目が露になった。
あ、と思わず声が漏れる。
そう、そこには、いつもの黒曜石の瞳ではなく…血のように、真っ赤な瞳があった。
カツン、カツン、といやに冷静に靴音を響かせる。
親指を噛み切った時に付着した血液も拭わず、鮮やかな紅で形のいい唇を彩ったまま…玲瓏たる声は紡がれた。


「さぁ、『復讐』の時だ…この『神殺し』が、君に悲惨な最期を届けてあげよう」


ねぇ――…『雲雀恭弥』?

そこにいたのは、間違いなく『雲雀恭弥』だった。
幼い頃の己に向けて、彼は容赦なく解放された神力を振るった。







************

いきなりクライマックスすみません。
夏が近いので、ホラー系を書きたくなりました。
そしたら、雲雀への妄想が爆発した←え。
ツナが異常に霊力が高くて、うっかり肝試しをしたらその霊能力が開花。
そういう怪異?の専門である雲雀がそれに気付いてツナを保護。
でもトラブル吸引体質なツナはしょっちゅう怪奇現象を引き起こす。
それに辟易していた雲雀だったが、ある日並中に一人の子供が訪れる。
その子を見た途端、雲雀は態度を一変。ツナと共に怪奇現象を解決してくれるようになる。
だが、彼は何かを隠しているようで…?

…な感じ。
次ページからは設定。
盛大なネタバレとヒバツナ+ヒバツナ嬢注意。



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