ネタ帳 | ナノ
  書きかけ3 //

《sideマリア》

「それでは、留学生を紹介します」
先生の声が教室に響く。前々から、三人の留学生がやってくると聞かされてはいたが、どうやら今日だったようだ。
どんな子だろう…女はどうでもいいわ。
かっこいい男なら最高、絶対マリアの騎士にしなくちゃ。
そう思いながら前を見つめていると、ドアが開いてさっそく入ってきた。
途端、教室を静寂が支配した。
思わず目を見開く。

「Hey!どうしたよ、シケてんなぁ…日本ってのは皆こんななのか?」
「早く挨拶しろ…」
「へいへい、わかってるよ。俺はトニー。トニー・レッドグレイヴだ。知ってるだろうけど、アメリカから来たぜ。可愛い子の誘いは大歓迎だ、よろしく?」
一番最初に入ってきた男の子―トニー君って言うらしい―は、そう言って軽そうに挨拶をした。途端、女子の黄色い声が飛び交う。
当たり前だ、だってもの凄くかっこいい。
180はありそうな長身に、太陽に反射してキラキラと輝く銀髪。海と空を混ぜ合わせたような蒼眼。肌蹴た胸元からは、陽に焼けていても白い肌が惜しげもなく晒されていて酷く扇情的だ。整った顔立ちにゾクゾクするような不敵な笑顔を浮かべてそんな挨拶をされれば、誰だってときめく。

「次は俺か……俺は、ギルバ・レッドグレイヴ。この馬鹿の双子の兄だ」
そう言って簡単に挨拶したのは、トニー君の隣にいた男の子。彼の双子の兄らしい…いや、そんなの言わなくてもわかる。髪形と雰囲気、それに制服の着こなし以外、何もかもそっくりだ。かなり着崩しているトニー君(なぜかブレザーではなく赤いコートを着ていた。いいのだろうか…)と違い、ギルバ君はそれなりにきちんと着ていた。
落ち着いた佇まいが凛としていて、すごく綺麗。同じ容姿でも、雰囲気でここまで変わるのね…。大人っぽさが素敵!
顔立ちが整っているからか、普段ならムカつく無表情さも、マリアの中ではクールという言葉に変換されていく。
やだ、アンバランスな双子ってかっこよすぎ!二人に取り合われたい…ううん、きっとマリアを取り合うわ!そしたら二人とも愛してあげる!!

「次はネロだぜ」
「あー……ネロ・アンジェロだ。二人の親戚にあたる」
「だから皆、銀髪碧眼なんだよなー」
「無駄口を慎め、愚弟」
「へいへーい。で?挨拶終わったぜ、美人のセンセ」
最後のネロ君…ヤバイ、この子もかっこいい!二人と同じ銀髪だけど、ちょっと癖っ毛なのね。
ネロ君も欲しいわ!周りをうざったそうに見てるけど、きっとマリアにだけは笑いかけてくれるはず…!隼人みたいにね!

「では、トニー君はフォルテさんの隣に、ギルバ君は沢田君の隣に、アンジェロ君は獄寺君の隣に座って下さいね」
やった!トニー君はマリアの隣!うふふ、コレでトニー君はマリアのモノよ
「フォルテ?どいつだ?」
「こっちよ、トニー君!」
「おっ、可愛いじゃん。よろしくな」
「やだ、可愛いなんて…そんなことないよぉ、よろしくねぇ〜」
ほんとマリアの可愛さって罪ねぇ〜

ツナ&ギルバ
「やほー、バー…ギルバ!こっちだ」
「……(今、バージルと言いかけなかったか?)」
「(き、気のせい気のせい…)」

獄寺&ネロ
「若がそこで若の兄貴があそこってことは…俺はあの銀髪の隣か」
「けっ…」
「……うぜ、」
「あぁ!?何か言ったか」
「言ってねぇよ、餓鬼」
一触即発…



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