「チッ…ダメツナの分際で、俺達に歯向かいやがって」
「沢田、てめぇさっさと十代目に謝りやがれ！」
「そうなのな！愛華は優しいから、謝ったら許してくれるって言ってくれてるんだぜ？」

「許す…？誰が？あっははは！傑作だよ、いや、戯言だ。許すだって？お前らが、俺を？―――ふざけるな」

「「「っ！！？」」」



「もう一度言おう、許すだって？何様だよ、お前らにそんな権限はない。
俺を許していいのも
俺を殴っていいのも
俺を蹴っていいのも
俺を暴行していいのも
俺を撃っていいのも
俺を斬っていいのも
俺を騙していいのも
俺を嵌めていいのも
俺を裏切っていいのも
俺を見捨てていいのも
俺を見限っていいのも
俺を愛していいのも
俺を哀していいのも
俺を支配していいのも
俺を飼っていいのも
俺を利用してもいいのも
俺を使っていいのも
俺を怒鳴っていいのも
俺を遊んでいいのも
俺を殺していいのも
俺を潰していいのも
俺を晒していいのも
俺を壊していいのも
俺を歪めていいのも
俺を犯していいのも
俺を喰らっていいのも
俺を辱めていいのも
俺を切り裂いていいのも
俺を縛り付けていいのも
俺を奴隷にしてもいいのも皆皆皆―――



俺の所有者たる愛しき主。世界の秩序、人類最愛だけだ」




「ツナ君…それって、愛華のこと主って言ってくれてるのぉ…？」
「…人類最愛、って…愛華のことだろ？」
「…十代目になら、従うってことか？」
「やっと償う気になったか…」


「…はぁ？何言ってんの、頭大丈夫？誰がそんな雌豚に従うかよ。最後まで言わなきゃわかんないわけ？仕方ないなぁ…教えてあげるよ


俺の名前は闇口綱吉
暴力の世界の住人、殺し名序列二位、
計算も計画も限度も限界も無く、己がこれと決めた主君のためならどんな行為にもおよぶ暗殺者――「闇口衆」の一員だ
奴隷たる俺は、あの方の一介の所有物にすぎない


俺の主は、愛しい愛しい愛しくて堪らない人類最愛
――世界の秩序、雲雀恭弥改め匂宮恭弥様さ」



prev｜next
[ 2/2 ]