ネタ帳 | ナノ
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体育館裏までやってくると、何人かが集まっているのが見えた。
その中でも一際背の高い彼は…龍、かな?
隣にいるのは、僕の探し人である名前ちゃん。
うん、だいたい状況は飲み込めたよ。
無意識に上がる口角を隠さず、彼らに歩み寄ると、楽しげに声をかけた。

「あ、名前ちゃん発見」

瞬間、龍や名前ちゃん達と対峙していた三人の女の子達の肩がビクリと揺れる。
大方、名前ちゃん虐めてたのがバレて、僕に嫌われるとか心配してるんだろうけど…心配しなくていいよ、僕はとっくに君達のこと、嫌いだからさ♪

「僕との約束ほったらかして、何してるのさ」
「ちょっとイジメ受けてた」
「そっか、僕との約束よりそんな女相手にするほうが大事なんだ……ムカつくね、君達」
「ごめんねー、悪いのはこっちだよ?」
「っ、そ…うじ……?」
「どうぜ、龍達呼んだのは、名前ちゃんをレイプさせるためでしょ?あはは、残念だったね。そう簡単にはいかないよ。…ああ、でも、それじゃ龍が連れてきた二人が納得しないよねー…だからさぁ、………こっちの三人を、レイプすればいいんじゃない?」

にこり、と。
無邪気な笑みで、そう言った。
瞬時に青ざめる女達。
その表情を冷たい瞳で見下ろした後、名前の手を握ると甘い笑顔を浮かべ、甘ったるい声で話しかける。

「ほら、早く行こうよ名前ちゃん。待ちくたびれちゃった」
「ん、ごめんねぇ。じゃあね、龍」
「おう!仲良くやれよ〜。沖田、明日学校ってこと忘れんなよ?」
「はいはい、ちゃんと加減するって。心配症だなぁ…」

そう言って、沖田と名前は去っていく。
さて、と。
そう気だるげに龍は言うと、女達に視線を移し、ニヤリと笑った。

「おい、お前ら…バレないようにやれよ」
「わかってますよ、龍さん」
「あ、写真撮って名前さんに送ります?」
「おー頼んだ、じゃあ俺は行くからな」

それだけ言って、颯爽と立ち去っていく龍。
三時間後、名前の携帯には何枚かの写真が送られてきた。



「あはは!総司、これ見てみなよ!」
「ん?なになに、…あーあ、可哀想にね。名前ちゃんに歯向かわなきゃこんなことにならなかったのに…」
「これ、どうしようかなぁ…」
「掲示板に投稿か、これネタに揺する。がいいと思うなぁ」
「うん!そうするー」



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