ネタ帳 | ナノ
  02 //

僕と名前ちゃんが付き合ったって噂は瞬く間に学校中に広まった。
まぁ、当たり前か。
男癖最悪な名前ちゃんと女癖最悪な僕。
どう考えたって異色の恋人同士だ。
いや、ある意味お似合いかもしれないけど。

まぁそのせいで、名前ちゃんへのイジメが起こったり僕に喧嘩を売ってくる奴が増えたりと色々あるけど二人とも全く堪えてない。
馬鹿だなーこいつらって感じ。
名前ちゃん虐めた子はもれなく虐め返されるし喧嘩売ってきた奴は病院送りだからね。
可哀想そーに(棒読み)。

……それより、名前ちゃん遅いなぁ。
部活に用事があったから、校門の前で待ち合わせしてたのに、名前ちゃんが来る気配はない。
あーあ、また女の子達に呼び出されたのかな。
いい加減諦めたらいいのに…僕は、名前ちゃんのモノなんだからさ。
とりあえず、ベタに体育館裏とか見に行ってみよう。
そう決めて、僕は軽い鞄を手に歩きだした。





あぁ、鬱陶しい。
ケバい化粧の女が金切り声でまくしたてるが、生憎とそんなのに答えてあげる程私は暇じゃない。
総司と待ち合わせした校門にいくために近道をしたつもりが、どうやらとんだ遠回りになってしまった。


「ねぇ、アンタ聞いてんの?」
「聞いてないけど」
「っふざけんなよ!どんな手を使って総司に取り入ったのって言ってんのよ!」
「えー別にぃ?アンタ達とあんま変わんないよ。まぁ、魅力は月とスッポンだけどねぇ」

きゃはは、と笑ってニッコリと嘲笑う。
憎々しげに顔を歪める女共。
あーあ、ぶっさいくだなぁ。

「ねぇ、用件はそれだけ?だったら早くどっか行ってよ。私、これから総司とデートだから♪」
「っ…もういいわ!アンタなんか、アンタなんか…潰してやる!」

リーダー格の女の子がそう言うと、後ろから三人の男が来た。
大方、私をレイプしろとか言うつもりなんだろうけど…ふふ、ざーんねん。


「あっ!龍じゃん、久しぶりー」
「……は?」
「おっ、名前じゃん。何してんだよ、こんなとこで」
「イジメ受けてんのー」
「あっはは、お前虐めるとか、そいつ馬鹿じゃね?沖田に殺されるっての」
「だよねー、総司ってば腹黒いんだもん」
「えげつねー性格してっからな」

後ろにいたのは、私の元セフレである龍だった。
格好よくて、男前で、義理とか人情で動くヤクザの組長の息子。
今は普通の友達で、総司とも仲がいい。
親しげに話す私達を見て、女の子達は呆然としていた。
あは、無様♪
そうしていると、不意に第三者の声が響く。

「あ、名前ちゃん発見」



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