苦労人の受難〜問題児×2〜

「あれ?じゃあ他の二人は?」
「んーっと、恭弥のPSPをパクって一君と対戦してたらボロ勝ちしちゃったんで一君がキレて、んで恭弥に見つかって追いかけられてた」
「……平和だね、今日も」
「平和だなぁ…」
そんな会話を交わしながらほのぼのとする先輩二人。
……もう何も突っ込むまい。

「…ちょっと、葵。僕のPSP返してくれない?」
……来たぁあああ!
美しき暴君、我らが風紀委員長様が来たぁあああ!!
ああああああ止めて雲雀さん止めて!
雲雀さんの口からPSPとか聞きたくないっ!

「さっさと返しなよ、僕これからボス戦だから」
「嘘っ…もうそんなとこまでいったわけ!?」
「そうだよ、早く倒したいんだから」
「甘いよー雲雀君、そいつ強いから倒せないって。僕そのボス戦で20回は死んでるから」
「総司死にすぎ!」
「だって強すぎてさ…」
「……葵、もう一勝負だ」
「うわっ!一君どっから来たの!?」
「無論、窓からだ」
「一ちゃーん、もう私20試合はしてるんだけど…」
「大丈夫だ問題ない」
「問題あり過ぎ!NOT NO PROBLEM!!」
「発音いいねー葵ちゃん」

………。
あの、先輩方……。
ひっじょーうに言いにくいんですが……キレてます、土方先生。


「……ってめぇら全員、反省文100枚だ――――!!」

「「「「やっべぇ!!」」」」




御愁傷様、土方先生。
問題児が四人に増えましたとさ。

……そして俺は、この学校でやっていけるんだろうか…。




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