ちょっ、マジで洒落になんねぇ!
どうも、俺は沢田綱吉っていいます。
今日からここ、薄桜学園高等部の生徒になります。
で、今は入学式の最中。
最中…なんだけど…
「……で、あるからして。諸君らにはぜひ、こんな時代だからこそ武士らしく生きて欲しい!」
武士ィイイイイ!?
なんでいきなり武士!?
いや、おかしくね?
なんでいきなり武士!?(大事なことなので二回言いました)
あれ?なんでかな、さっきから色んな先生を見かけてるけど、未だにまともな先生には出会えていない気がする。
廊下を全速力で走る色気だだもれな先生がいたり廊下で競馬中継を聞いて大声で落ち込んでる先生がいたり廊下で全力で素振りをする先生がいたり廊下で生徒(多分先輩)を全速力で追い掛けてる先生がいたり…あれ?大丈夫かなこの学園。
リボーンが見つけてきた学園だから怪しいのはお決まりなんだけど…。
というか、よく見たらあの学園長、廊下で素振りしてた先生じゃん。
……どうしよう、転校したくなってきた。
「……以上で、学園長の話は終わりだ。次は……チッ、生徒会長だとよ」
いつの間にか学園長の話は終了。
話の短い先生でよかった……じゃなくて!
さっきから思ってたけど、あの教頭先生こわっ!
めちゃくちゃ美形だけど、こわっ!
舌打ちしたよ、生徒会長ってどんな人なんだ!
「生徒会長の風間千景だ。好きに呼ぶがいい、愚民共」
超えらっそうな人来た────!!
何だよ愚民って!!
生徒にもまともな人はいないのか!!
やばい転校したくてたまらない。
入学してないのに退学したい!
あんのモミアゲ、変な学園に連れてきやがって!
と、思った刹那。
バキューン、と顔の傍を何かが駆け抜ける。
周りは騒ぐが、俺は今さら驚かない。
ただ、黙って冷や汗を流すだけだ。
そして次の行動に移す。
「すみませんでした────!!」
全力で土下座。
周りが引きに引きまくってたが、構うもんか!
俺は今、命が惜しい。
強烈な生徒会長、風間千景。
………より、俺は全校生徒に注目されてしまいましたとさ。
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