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「……そうだったんだ…」
目の前にいるこの二人、ラミアさんとアストーさんは、俺と恭兄さんの幼馴染… 俺は、覚えていない。 だけど、懐かしい… 変わらない、優しい声…
………? 変わらない? 俺は、この人たちを、 知っている…?
「綱吉?どうしたの?」 「恭兄さん…俺、…」
思い、出したい。 だって、こんなにも懐かしい。
「ラミア、」 「わかってるよ、アストー」
二人はお互い頷き合うと、ソファから立ち上がり、ツナの前に立った。
「綱吉、今からお前の記憶を戻してやるよ」
ニコッと微笑み、安心させるようにアストーは言った。
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