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―――――――1週間後
ツナはやっと面会できる状態にまで回復した。 雲雀はもう退院している。 コンコン、
「あ、はい!」 「綱吉、入るよ。」 「恭弥兄!」
雲雀の姿を見るや否や、すぐに駆け寄ってくるツナ。 しっぽが付いていたならば、間違いなくちぎれんばかりに振っていただろう。
「綱吉。安静にしていなくちゃダメじゃない」 「だって暇なんだもん…」 「贅沢言わないの。よかったね、見た目ほどたいした怪我じゃなくて」
そう、綱吉は頭と右腕を強く打ったものの、脳に異常はなく、右腕も複雑骨折などはしていない。 見た目は痛々しいが、実際痛みもあまりないらしい。
「それより、恭弥兄は?その左腕……」 「ああ、これ?平気だよ、ひびが入っただけで済んでるしね」 「よかった…」
ほっと安堵の息を漏らす。 たいした怪我じゃなくて、本当によかった。
「ラミアとアストーにも知らせたいけど、今どこにいるか分からないしね…」
「え……
ラミアとアストーって、だれ……?」
「つな、よ…し……?なに、言って………」
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