『もしもし、夏目か?
そう大した事じゃねーんだが、
俺じゃぁどうにも対処出来なくてだなぁ…
取り敢えず今すぐ神崎さん家来てくれ』



女々しいなんて言わないで



いやー、そのー、あれだ、
一応まぁ誕生日なわけだし?
どうせあいつ自分一人でいつものように金遣って満足するだけだろ?
財閥の息子だもん、家族で豪勢なパーティーでも開くんだろ?
ぶっちゃけ俺がやった所でやれる事なんてホント限られてるし、
姫川本人にとってはこんなん迷惑でしかないだろ
だから俺がやりたいのは姫川なんかの関連じゃなくってだなぁ、
…ほら、俺丁度ケーキ自分で作ってみたかったんだよ!
ケーキワンホールは男のロマンだぜ?!
一回自分一人で食ってみたいんだよ、ワンホールケーキ!
…おい夏目何がおかしいんだよ!
笑うな!
お前にはぜってーワンホールケーキのロマンなんざ分かりっこないだろうけどな!
えっ、城山太るとか言うな!
細い細い姫川がうっせーんだよ!
…おい夏目何がおかしいんだよ!
えっ
…今姫川の話題した?
ばっ…うるせーうるせーうるせー!!
笑うんじゃねぇ!!
とにかく俺はワンホールケーキ食いたいの!
姫川と一緒に食えとかいうないい加減しつこいぞ夏目!
ツンデレなんかじゃねーよ!!



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