「ふぁぁっ」
青空の下、欠伸をした。







月曜日午前10時。高校生は授業があるはずなのだが平丸一也は学校の屋上で一人絶賛おさぼり中だった。
「青空きもちいなぁ…」
青空を眺めていると心が和む。
最近良い事がない。平丸の心のマドンナである蒼樹は風邪で休んでもう3日目だ。正直蒼樹の居ない学校なんか平丸にとっては何も面白くない。
学校面倒だし辞めたい。しばらく呑気にグダグダしてたい。取り敢えず今日はこのまま眠っちゃおう。平丸はごろんと横になり目を瞑った。

「平丸君」
耳元で囁く声。僅かにかかった空気が耳に当たりくすぐったい。
「んんっ…」
「平丸君」
「…だれぇ…?」
安眠妨害だ。目を擦る。そんな平丸の目の前には、
「早く起きて授業に出るんだ」

クラス室長の吉田が居た。

「うげぇぇ吉田氏!ど、どうしてここに?!」
平丸は驚き慌てて後ずさる。眠気が一気に醒めた。
そんな平丸に一歩一歩近寄る吉田氏。
「君が教室に居ないからね、散々探し回ったよ」
「何故探すんです。僕は居たくてここに居るのに!」
今授業中なのに室長サボっちゃいけないじゃんか!と自分の事も忘れ平丸は嘆く。

「ちゃんと授業に参加してくれれば蒼樹嬢情報を1日1つ提供しよう」

平丸は耳を疑った。
僕がこうして平丸君を探す事もなくなるしね、と吉田は続ける。
一方の平丸は誰にも内緒だったのに何故吉田は平丸が蒼樹嬢の事が好きなのかを知っているのか…
平丸には眼前の男が恐ろしくて恐ろしくてたまらなかった。
「どうする?平丸君」
いやそんな事より蒼樹嬢情報が手に入る。授業出るだけで良い。こんな事あるだろうか!

「はい!私平丸一也只今より授業に励みます!吉田氏宜しくお願いします!」
こうして平丸は授業に戻ってきたとさ。(笑)

*

「(平丸さんいいように吉田氏に使われてるじゃねーか…)」
「(個人的に(笑)が気になったんだけど…)」
「(蒼樹嬢は僕のものなんだがなぁ…)」

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ほとんど原作と同じテンション苦笑
蒼樹嬢教職免許持ってたし教師と迷ったけど止めた笑
吉田氏は室長生徒会経験あると思う。

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