ゲーセンに行くのを希望したちびっこ神崎の要望により、只今ガヤガヤ騒がしいゲーセンに居る。
夏目と城山も同伴なのが姫川には気に食わなかった。まぁ城山は500歩譲って許可するが。

仕方がないのでゲーセン行った

「格ゲーやろうぜ!」
満面の笑みで話しかける神崎。ホントにあいつは自分の状況を分かってるのか。ヤのつく職業の家系だからって、ちびっこが不良高校生に勝てるはずがない。
と思ったら城山が既に神崎と対戦していた。しかも、
「おっしゃあ勝ったぁぁぁ」
…おいこら城山どうした。

仕方がなく暇だったので姫川は一時期熱狂的だった音ゲーをやる事にした。
「なーなーひめかわぁー何それ?」
曲選択の時に神崎が話しかけてくる。正直この曲選択設定とか複雑だけど制限時間短いから余り構いたくないんだがなぁ…。
「あ?音ゲーだけど?知らん?」
設定しながら返答するしかない。だが騒がしいゲーセン内で聞こえなかっただろうか、
「ひーめかわぁあ」
…ちくしょう可愛いとか思っちまったじゃねぇか!!
悶々とする姫川をよそに神崎はしゃがみ込んで姫川のズボンの裾を引っ張る。しかも涙目って…。
これはゲーム最中に邪魔されるに違いない、けどここで神崎を放置するわけにもいかない、ということで。
「神崎、肩に乗って大人しく見てろ」
肩車をして音ゲーをする事にした。
…これ9ボタンは選択ミスしたかも。

結果は散々だった。ブランクがあっただけでなく、肩に余計な負荷が掛かった。更に調子こいて5でなく9にしたのもやはり間違いだった。散々大人しくしてろと言ったのに奴はやってる最中にリーゼントをぐしゃぐしゃにしやがった。苛々するからもう髪は下ろす事にする。
当人は大あくび。姫川は退屈なら最初からゲーセン行きたいとか言うな、とも思ったが。
「ねーねー神崎君、見てこれ!」
夏目と城山は袋一杯にぬいぐるみを持っていた。あー夏目UFOキャッチャー上手そうだもんな。彼の持つ袋の中には神崎等身大とも思われる大きな熊のぬいぐるみもある。
「なつめすげー!!」
案の定神崎は目をキラキラ輝かせる。城山も手にキーホルダーをいくつも持っている。あぁお前ら絶対上手そうだもんな、まぁ俺にも取れない事もないけど…
「ちなみに姫ちゃん、これ二人合わせても2000円以内だから」
「あぁ?」
うわぁ、こいつら何なんだ。
「姫ちゃんは?折角ゲーセン来たんだもん、何か神崎君にあげた?」
最早姫川は何も応えない事にした。

「んんっ?」
「どうした?庄次」
訝しげにある方向を見た相沢を陣野が気にかけた。
「いやぁーあれ姫川と夏目じゃないか?あ…城山もいるな」
「…姫川と夏目と城山?何だその組み合わせ」
相沢と陣野の横では東条が犬のぬいぐるみを取ろうと必死にUFOキャッチャーと格闘していた。「よしよしよしそこそこそこ…あーまたダメだった」としょげる姿は東邦神姫内最強の男とは思えない程で「よしもう一回!」とある種異様な程のぬいぐるみへの執着具合だったが。
「あと何かちっこい金髪のガキもいるけど」
「ちっこい金髪のガキ!」
東条が目をキラキラさせて二人を見た。陣野が若干呆れた顔で東条に「あれ」と指さす。気のせいだろうか、東条の顔が更に輝く。
「よし行ってくる!あっ、そのぬいぐるみとっておいてくれ」
そう言い東条は走って行ってしまった。一方の残された二人は、
「え、俺UFOキャッチャー出来ないんだけど」
「頼んだ庄次」
後ろに子供が並んで待っているにもかかわらずぬいぐるみ捕獲の押しつけ合いをしていた。

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ちなみに姫川がやってたのはポ/ップ/ン
彼なら弐/寺(名前曖昧←)もやれると思う笑
ってかメイン後者と思われる(^_^;)
いや姫川がポプるのが書きたかっただけとかそんなまさか\(^o^)/
私出来ませんが苦笑
神崎も音ゲーはリズム感なくて下手だと思われる。
あと城ちゃんの寛大すぎる優しさ(^^)
夏目はUFOキャッチャー上手いに一票
東夏でUFOキャッチャーネタ書きたい←

どんどんオールキャスになりつつある笑

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