何で俺達なんだ。
何で、あいつなんだ。



「…っつ…っあぁっ…」
ぐぢゅぐぢゅ耳障りな音が屋上前の階段で響く。
「ククッ…あらぁ〜いいわね〜そこそこ」
恐らく光悦の表情であろう、美破は甲高い声で話す。
「…にしてもやっぱり随分上手じゃない?ククッ…更に上達しちゃって、貴方意外と経験者?」
「男相手は流石に無ぇですわ」
吐き捨てるように言ったのは我らがMK5のリーダー碇。
「…男ですってぇ?!」
あっ地雷踏んだ。
碇は若干空回り症である。当初他の4人で碇の空回りを補っていこう…のはずが今までの結果かえって悪ノリになってしまった。だが俺達はそれを承知の上碇について行く、それがMK5だから。
そんな俺達MK5を従えこの天下一の不良高石矢魔のクイーンを目論んでいるのがこの美破である。
碇を部下的にも性的にも(あくまでオカマ美破のなかでは自分は女性であるらしい)好んでいる変態。碇も碇で地雷踏む以外は美破を受け入れている。はっきり言って、気持ち悪い。だけど碇自身が構わないなら俺達から言える事は何もない、何も。MK5としては。
だったら…俺のこのもやもやは一体何なんだ。

「碇」
屋上で美破との情事の後一人で寝そべっていた碇に声をかける。
「ケケッ、どうしたよ嶋村」
喋り方はいつも通りひょうきんだが声そのものは暗い。
「なぁ碇、お前いつまで美破さんと続けるつもりなんだよ」
「えっ?…ああ、考えた事ねぇわ」
嘘だな。目線が泳いでる。
「まぁでも今の所美破さん満足してるみたいだし…正直俺自身はあんまああいう…美破さんとは一応身体男同士だから、ああいうのには未だに違和感感じるけど美破さんが良いなら別に良いかなって」
ふーんと嶋村は碇の横で仰向けになる。
「お前ノーマルそうだから男同士とか抵抗ありそうだったもんな」
「まぁな。残念ながら石矢魔の女には縁無く美破さんだったけど」
カラカラと笑う碇。それを見つつも、嶋村はまだ釈然としなかった。
「つか何で嶋村がそれ聞くの?えっもしかして美破さん狙ってる?」
「何でその解釈になるんだよ」
そこで嶋村はふとある事を思った。だがそれを碇に言うのは憚れる。今の関係を壊したくない。
横の碇を見る。ふと目線が合ってしまい、慌てて目を逸らす。だが先程ふと思いついた事を思うと…
「…まじか」
碇にばれないように嶋村は起き上がる。
男相手、しかも碇に欲情して勃つとかどうした俺!
しかし当の碇は気づいてないのか、「嶋村どうした?」と彼を覗き込んだ。上目遣い。いやこれはやばいやばいやばい。
「いや何でもねぇよ、あぁ、何でもない!」
碇に気づかれないように嶋村は立ち上がり戻ろうとする。
「待てよ嶋村」
呼び止められぎくりとする。やべぇ、気づかれた…。
「帰んの?俺もうちょっといるつもりだからさ、他の奴らにそう言っといて」
…気づいてない。だけどさ、
「だったらシャツ引っ張ってる手離せよ」
碇は嶋村のシャツの裾を握りしめていた。離す気配は一向にない。
「碇…」
あ、やばい、限界だ。
裾を引っ張ってる碇の手を自分の手と絡める。反対の手も。そして仰向け無防備の碇に跨がる。
「…嶋村っ、勃っ…?」
跨がった所で嶋村の状態に気づいたようだ。嶋村は碇の両手を一つに纏め唇に自分のを合わせ触れた。
「?!んっ!…んぁっ」
触れただけで奥の方から声が出てる。やばい可愛い。すかさず舌で歯列を歯茎を舐めてやる。そして彼の舌を捕まえてやる。
「んっ…ふぁっ…はあっ」
ぎこちないながらも頬を紅くして応対してくれるのが凄く嬉しい。
「しま…むらぁ、ちょっいきなり…」
乱れた呼吸、紅い頬、涙目、全部全部可愛い。
碇が欲しい。
「碇、ごめんな…」
「なにがっ、っあっ!」
片手で碇の手を纏めもう片方の手で碇のシャツのボタンを外す。ネクタイをほどき、彼の手を縛る。露わになった碇の上半身。
「〜っつ…」
彼の上半身に触れる。それだけで怯えながらも身をよじって敏感に反応してくれる。嶋村は嬉しさの余り碇のぷっつり尖った胸の周りを円を書くようになぞってやる。
「ひゃあっ!し、しまむらぁ…」
碇自身も徐々に主張しており、碇が隠そうと両足を擦り合わせる。しかしその事に嶋村が気づかないはずが無かった。
「碇、勃ってる」
「ひゃっ…言うなぁ」
碇の涙が雫となってこぼれている。嶋村はそんな彼の涙を舌で舐めとってやった。そして手を徐々に徐々に胸の中心に触れるか触れないか、焦らしてゆく。
「ふぁっ、あっ…嶋、むらぁ」
「碇、どうした?どうして欲しいか言ってみなよ」
「はっ…やっ、胸…ちゃんとさわ、っ…」
「仕方ないなぁ」
嶋村は碇の両胸の先端を摘んでやる。それだけでも碇は身体を大きく震わせる。碇のズボンはぐちょぐちょになってしまった。
「あっ、あっ…はぁっ」
「早っ、胸触られただけでイくとか」
嶋村はぐちょぐちょのズボン越しに碇自身に触れてやる。
「やらっ、嶋村ぁっ」
顔を紅潮させて荒い息で碇は止める。だがそれでも彼自身をやわやわと握られ徐々に硬さを取り戻してゆく。嶋村は碇のズボンを下着毎脱がした。
露わになった碇の自身は先程イったばかりだというのに再びはっきり勃ちあがりはじめていた。見られる事への羞恥からか、ふるふる震える。
嶋村はそんな碇自身を口にくわえ込んだ。
「やらっ、そんなっ…だめぇ」
先端を舌で擦ってやるだけで先走りがこぼれてゆく。勿体無い、と嶋村は呟き奥までくわえ音を立てて啜ってやる。
「あっやだ、やらぁっ、でる…!!」
咄嗟に口を離して根元を強く握り締める。碇は突如せき止められるが身体だけは再びびくびくと震わせた。
「あっ…何でぇ…?」
「碇、イくの早すぎ」
クスリと笑ってやる。…そんな三白眼の目で睨まれたって煽ってるようにしか見えないんだけどな。
「碇お前さ、こんな簡単に感じてイってばかりじゃ只の受けじゃん、もうさ、」

「美破さんじゃなくて俺にしろよ」

足を上げてやると碇の後孔はひくひくと震えていた。手でそっと触れ、人差し指をすぽっと入れてみる。易々と嶋村の指をくわえ込む。
「っひゃぁん!…ひゃっ、嶋村っそこ、やらぁっ」
案の定碇は喘ぐ。普段美破の中に自身を入れてるのはどこのどいつだか。同一人物には到底思えない。
「嫌なの?こんなにくわえ込んで気持ちよさそうなのに?」
ナカで指を動かしてやる。
「やっ、やらっ、ゆび、っあんっ!」
もう1本、もう1本。指が入る毎に碇の嬌声は大きくなる。
3本入ってそれぞれの方向に指を広げてやれば碇は再び身体を震わせ白濁を飛ばす。「〜っああ…っ!!」
「またイったの?早くね?」
「そんなぁっ…しま、むらがっ…」
「俺が何?」
指を抜き碇を眺めてやる。碇は顔を真っ赤にして、それでも尚後孔はひくついて嶋村を誘う。
「嶋村ぁっ、お願い、いれて…」
「何を?どこに?」
碇は顔を真っ赤にし恥ずかしがってか何も言わない。嶋村は正直限界だったがあと少し辛抱する。
先に折れたのは碇だった。
「…嶋村のおっきいの、俺のここに入れて…!!」
碇は自らの後孔を広げ懇願した。自らの痴態に再び自身が反り返ってしまう。
「…碇は淫乱だなぁ」
それでも碇が自らを求めてくれる事に対して嶋村は喜びを隠せなかった。
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疲れた笑
嶋碇はサイト開設時からずっとずっとやりたかったネタですたね(^^)
美破さんと関係は出来てて攻めてるけどなんだかんだで淫乱ビッチな受けっ子碇とかね笑
このためにサイト開いたようなものだからね←
やっと世間様の目に晒せます\(^o^)/
ただし残念クオリティ全力でごめんなさい。
残念クオリティご愛嬌でお願いします。
つか嶋碇もっともっと増えろー!!

続きなくはないけど書こうか迷ってる←

お題拝借:maria

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