×
「#オメガバース」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -





岸辺露伴という漫画家の邸宅にひょんな事から招き入れられ、彼の好奇心のままに身体を操られ万事休すとなっていたが、仗助と億泰の救出により、やっと康一と美登里は登校できた。

岸辺露伴は、仗助のクレイジー・ダイヤモンドの能力で満身創痍の状態から何とか身体を動かせる程度まで治癒してもらっていたが、完璧に治った訳ではなく、今後の生活に少し支障が出るという事が明らかであった。
そういう匙加減は仗助がこの露伴という男をどう評価したかに関わる事だろう。

仗助自身は露伴について特に何も言及していなかったが、露伴の方は完全に治癒しない事に仗助にいちゃもんをつけていたので、どういう立場で物事を言っているのだろうと美登里は呆れるばかりだった。
せめて治してくれた事に対してお礼を言わないのかなと美登里は疑問に思った。

朝礼の時間を過ぎて1時間目ももうすぐ終わるという頃、康一と仗助とともに教室に姿を現した美登里をみて、1時間目の授業も担っていた担任の先生は渋い顔して成績に関わるからあまり派手な事をしないようにと軽く注意をし、続いて仗助や康一にも同じ事を言った。

既に席についているクラスメイトの注目を浴びながら、美登里は定位置につく。
隣の友達と挨拶を交わしながら、朝礼の時に生徒各自に渡っていたプリントの数々に軽く目を通す。

その中でも彼女の目をひいたのは、進路相談について書かれていたプリントだった。

「…」
「あー遅れてきた3人については、進路相談の詳しい話をするから放課後残るように」

担任の先生から指示され、美登里ははいと返事をする。
授業終わりのチャイムが鳴り、教室の彼方此方から騒めくのを先生が諫めるのを聴きながら彼女は別の事を考えていた。


その日のお昼休みの事である。

いつものように、美登里は仲の良い女子グループで固まってお昼ご飯を食べようとしたが、そうした中、ある女の子がひっそりと声の調子をいつもよりさげつつこう提案してきた。

「美登里ちゃんさえよければ、今日中庭で食べない?
…ちょっと聞きたい事があるんだよね」

いつも行動を共にするメンバーの中でも特に気兼ねなく話せる仲である子からの依頼であっては、美登里は断る理由はない。

一緒に中庭で食べる人を募ると、もう1人仲の良い友人が名乗り出たので生徒で賑わう廊下をうまく潜り抜けながら、美登里達は中庭を目指す。


(2/6→)





-53-


目次へ