0222 0008
「あーあ、彼女ほしいなー」
「そんなこと言って結人、この前別れたばっかりじゃない」
「フラれたの!」
「サッカー漬けのくせによく彼女なんて作るよな」
「なにさ一馬も英士も硬派ぶっちゃって、二人がそんなんだと俺が風祭貰っちゃうんだからね」
「!な、なんで風祭の話になるんだよ!」
「そりゃあ、ねー?みんな牽制しあってバッカみたいだよなー」
「風祭はどう見ても結人のこと好きでしょ」
「何なに英士、自虐ネタ?流行ってんの?」
「うるさいよ」
「違うってあれは懐かれてるだけ」
「何が違うのそれ」
「全然違う。俺はキスしたーい、とか撫で回したーい、とか思ってるけど風祭は俺のこと完全安全牌だと思ってる!」
「撫でまわ…っ」
「ていうかそれ言うなら一馬だろ。何だかんだ言ってFW同士仲良いじゃん」
「!…っ、なら英士だって仲良さそうに話してたろ!」
「あんなのどうせ水野の代わりだね」
「ダメだやっぱ英士いま自虐ブームだ」
「だからなんなのそれ」
「つーかぐるぐる回ってるし!」
「分け隔てないってことでしょ。よかったんじゃないの」
隣の芝生が輝いて見えます
(大体風祭のこと好きなのになんで彼女ほしいわけ?)
(え?だから風祭を彼女にほしいなって)
(彼女…?)
◆
とりあえず将くんが愛されていればいいのです