||歪な愛


※女攻めです、変態です、刺激が強いです。ご注意をば!



私には隠れもった性癖がある。
人間だれしも必ず欠点がある、というのはたぶん生を全うする全員が知っている事実で、私自身それはよくわかっていた。一見完璧で、見た目も中身も能力も、何も劣るところがない私という存在は、周囲にとって驚異的な存在だっただろう。そう、私自身も驚異的だった。これほどまでに完璧な人間になっておきながら、私はなんでこんなどうしようもない性癖をもってしまったのだろう・・・と。

「ん・・・ぅ、ふぅ・・・っ!!」
「もーちょい、もーちょいだから我慢してね、赤也」

私が声をかけると赤也は屈辱的にギッ、とこちらを睨み、熱い吐息を漏らして目をきつく閉じた。いつも彼は声を出さないようにするのに必死で、セックスを楽しむ余裕などなさそうに見える。これでもずいぶんと慣れてくれたけれど、でもやっぱり、毎度セックスするのは嫌がるんだよなぁ。男のくせに。まぁ、私のせいなんだけどね。
私は手に握った彼のモノをしごき、先走りの精液を己の手に塗りたくってはぐちゅぐちゅといやらしく鳴らしていた。のんびり、私の良いように楽しんでいるせいか彼はなかなかイかない。はじめよりは敏感になった、気はするが。可愛いんだよ、赤也って。けっこー高い声で鳴くんだわ、これが。
ちなみに今の状況はと言うと、私が裸で赤也に跨り、彼の手足を縛って陰部を弄んでいる、という完全に立場が逆転しているような状況である。

「ぁっ、ふ・・・ぅ、ぅ・・・」
「やば・・・、興奮する」

ぞくぞく、と背筋があわ立つ。もちろん、寒気とかじゃなく興奮で。そう、私の性癖とはまさにこれのことである。Sっ気とかそういうのじゃなくて、なんていうか、相手を支配して弄ぶのに興奮してしまうのだ。赤也の喘ぐ様とかを見ているだけでオカズは十分なので、大抵は前戯など一切しないままセックスに突入してしまったりする。実は、今もすでにかなり濡れている。

「かわいー・・・」
「・・・っ、せんぱ・・・、」

彼のあごを掴んで持ち上げると、彼のうるんだ瞳と視線が絡む。うーん、やばいわその瞳。そそられる、っていうか。私はニヤリと笑んで、ご褒美というのを口実に彼の陰器をくわえた。舌でべろべろと舐め上げ、遊んでやると彼は途端に頂点にのぼりつめる。その直前に彼の陰器の根元をつかみ、精液が発射されるのを強制的に止めるのだ。この時の赤也の切なそうな顔というか、苦しげな顔というのが、もうたまらない。やばい。

「ぁ、なんでっ・・・、ひど、ぃ・・・っす・・・」
「んー、イきたい?」
「・・・っ」

彼が顔を背け、しかし堪えきれずにうなずく。しかたないなぁ、と楽しそうに言って、彼のモノにゴムをつける。さすがに子供とかできちゃったらまずいんでね。それから興奮して濡れまくった自分の陰部に、彼のモノを挿入。その瞬間どん、と衝撃がきて、彼が達したんだと知らされる。騎乗位はお互いに感じやすいから好きなんだよね。それにしても、いきなり達されちゃうとやりにくいんだけどなぁ。

「ぁ・・・っ、ん、ちょっと赤也ってば」
「・・・ふ・・・・・・ぅ」

赤也の瞳は朦朧としている。そのままふ、と瞼がおろされ、完全に彼のモノはくたびれてしまった。しかたなく抜き、彼の頬を叩くと、どうやら寝てしまったようだ。こっちはまだイってないんですけど。

「しょうがないか」


な愛


仕方が無いから、さっきの赤也の様子を思い出しながら自分でなんとかすることにします。
――――――――――――
女攻め、難しいですね。ご期待に添えられていれば良いのですが;
リクエストありがとうございました!

2013/2/24 repiero (No,113)


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