||ルール破り


"本校の生徒は不純異性交遊を禁ず"

そんな言葉を精市が口にしたのは、私達が"初めて"を終えて数週間が経った頃だった。
今更何を、とでも言いたげに彼を見つめると、彼は嬉しそうに小さく笑った。それに少し嫌な予感を感じ取って、思わず眉間に皺を寄せる。精市は手にしていた本を閉じると、私にそっと口付けた。
それから、一言。

「ルール破るのって、楽しくない?」

・・・全く、彼の考えている事はいつだって斜め上に暴走しているのだから。





「・・・ねぇ、ほんとにやるの?」
「当たり前だろ?」

連れて来られたのは保健室。先程の流れで、私達はこの場所でヤる事になってしまった。ここを選んだ理由は"先生が出張だから"だそうだ。しかし今は放課後、部活動のある下級生達はまだ校内で活動をしている。ちなみに3年はすでに引退したのでない。

「でも、人に見られたら・・・」
「それはそれで興奮して良いんじゃない?」

いや、そういう問題じゃないでしょ。
そう突っ込もうかとも思ったが、精市の目が黒く光ったのを見てやめた。魔王様に逆らったら何をされるかわからない。

「まぁ一応鍵は閉めてあげるよ」

むしろ閉めないつもりだったんだろうか、彼は。見られたら見られたで精市も困るだろうに。というか、大きな声を出したらこんな薄っぺらい壁じゃ廊下に丸聞こえだよね?もし聞かれたら明日から外歩けないんですが。

「とりあえず脱いでよ。それとも脱がそうか?」
「いえ結構です自分で脱げます」

諦めたようにベッドに座り込んで、服を脱いだ。下着だけ身につけた状態で、精市の手をそっと引き寄せる。精市は嬉しそうににこりと微笑んだ。

「じゃ・・・行くよ」

その言葉を合図に、押し倒された。

「ん・・・、」

精市の舌が私の唇を撫ぜ、口内に割って入ってくる。互いの舌を絡ませ、求め合うようにその行為を一層激しいものにしていく。

「ん、ふ・・・ぅ、」

私が興奮してきたのを敏感に感じ取ると、精市はその冷たい指先を私の胸元へと伸ばしてきた。下着越しにその頂点をなぞり、胸全体を揉み込む。

「ん、うっ・・・・・・」

ブラのホックを外され、上にずり上げられる。すでに立ち上がった乳房のひとつを片手で摘み、もう一つには唇での愛撫が与えられた。解放された私の口からは、刺激に沿って淫らな喘ぎが漏れる。
円をかくように指先で転がされ、唇でキツく吸い上げられる。思わず喘ぎと共に身を捩ると、精市がニヤリと恍惚的な笑みを浮かべた。

「あぁっ」

突然下半身に訪れた刺激に、予想外に大きな声が漏れ出る。下手をすれば外に聞こえてしまうのではないかという不安が頭を過ぎり、私は咄嗟に口元を両手で覆った。

「クスッ・・・いけない子」

精市はその手を優しくどかし、ちゅ、とわざとらしくリップ音を立てて口付けた。それだけで身体が動かなくなってしまうんだから、私は相当に彼におぼれているのかもしれない。

精市は先程触れた箇所へと指を伸ばし、下着越しにそっとそこに何度か円を描いた。びくびくと身体が震え、それに従って高く鳴く。

「あぁ、は、ぁあっ、」
「へぇ、もう濡れてるんだ。この前より感度良くなったんじゃない?」
「ぁんっ、あ、・・・余計な、お世話っ!」
「ふふ・・・まぁ良いけど」

ゆったりと彼は微笑み、私の下着を一気に脱がせた。そうして露になった蜜壷に細い指を1本、突き入れた。

「ぁあっ!!」
「声出したら聞こえるよ」
「あ、ぁ、・・・ふぅ、ん・・・・」

懸命に口を紡ぐが、それでも漏れる声はとめようがない。精市が指を抜き差しする度、快感と羞恥に震えた。
指はいつの間にか2本、3本と増えていき、ぐちょぐちょという保健室にはあまりにも不釣合いな音がやたらと響いているように感じた。声はもはや理性とは関係なしに漏れ出続ける。

「・・・じゃ、そろそろ入れよっか」

クスリ、と精市が笑った。指を引き抜かれ、代わりにあてがわれたのは・・・彼自身のソレ、だった。

「ぁ、ああぁあっ、」

指なんかとは比べ物にならない程の質量が、蜜壷の中を押し進んでいく。その度に息が荒くなり、身体ががくがくと震えた。

「ぁ・・・」

一瞬、視界が白く染まる。精市が顔を顰めた気がした。

「なに、もうイッたの?入れただけなんだけど」

精市は呆れたように溜息をつき、まだ余韻に浸りつつある私などはお構いなしにピストン運動を開始した。達したばかりの敏感な身体に、酷く重たい衝撃が何度も押し寄せる。

「あぁっ、ぁっ、あっ、あっ、」
「クス・・・だから聞こえるよ?」

聞こえる、と言われても、そんなもの既にどうでも良かった。理性より本能が勝り、ただ快感におぼれていたくなってしまう。

「ぁ、あっ、あっ、あぁっ、」

精市が少し顔を顰め、笑みを深める。そうして彼が最奥を突いた直後、私は彼の腕の中で意識を飛ばした。





「あ、起きた?」
「・・・ん・・・・・・」

目が覚めると、精市がにこにこと微笑んでいた。身体をゆっくりと起こすと、まだ私自身は裸のまま。慌てて着替えようと衣服に手を伸ばすと、その手を精市に止められた。

「着替えるつもりかな?」
「え・・・・・・」
「もう一回、するよね?」

にっこりと魔王的に精市が微笑んだ直後、コンコンと保健室の扉がノックされました。


ルール


(鍵をかけていなかったらどうなっていた事か・・・・・・)
――――――――――――
あんまり学校プレイの意味が無かった気がします。
リクエストありがとうございました!

2012/5/12 repiero (No,41)


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