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◇
『ずっと一緒だよ』
そう笑った奈菜に、どうしようもなく欲情した。
「蓮二・・・」
気が付けば彼女を押し倒していて、重ねられた唇は熱く熱を持っていた。指を滑らかな肌に這わせ、その身を露にして触れていく。
胸の突起を焦らすように甘噛みすれば、んん、と気持ち良さそうな声が上がった。指で余ったもう片方の突起をなぞり、つまんではグリグリとこねていく。
「はっ、あぁん・・・っ、蓮、二・・・」
彼女が名前を呼ぶたびに、嬉しさがこみ上げた。奈菜は俺だけのものだと、それを証明するかのように彼女の胸元に赤い花をさかせる。奈菜はそれにほんの少し笑ったような気がした。
「ふっ、ぁ・・・」
唇で下へと辿り、その秘所のところへ軽く口付ける。それだけで彼女は身震いした。そこへ指を伸ばし、優しくなぞっては抜き差しを繰り返す。
ぐちょぐちょという淫猥な音が鼓膜を刺激して、俺の興奮を煽った。早く奈菜とつながりたい。焦るような気持ちばかりが募った。
「んぁっ、あっ、あぁっ、」
こうして、奈菜の喘ぐ姿を見るのはいつぶりか。もう酷くそれは遠い昔のように感じる。こんなにも俺は、彼女を愛しているのに。
「奈菜・・・」
「蓮、二ぃっ・・・、あぁんっ」
切なげな瞳。俺は彼女の瞼に触れるだけのキスをして、奈菜の蜜壷へと己の猛りを宛がった。どんどんと己を飲み込んでいくそこは、白い粘液を絶え間なく溢れさせる。
「動い、てっ」
「・・・っ、」
それからは、ひたすらに腰を振った。彼女への愛を表すかのように、欲望の全てを押し付けるように。奈菜が喘ぐたび、それに答えてくれている気がして更に俺の感情は加速した。
「あっ、ぁっ、あっ、あっ、」
室内に響く卑猥な音。生々しい臭い。欲情を誘う猥らな姿。柔らかな肌の感触。彼女の粘液の甘いような苦いような味。
「ぁあっ、あんっ、ああぁあっ、」
腕の中で喘ぐ奈菜の全てが、酷く愛おしかった。
忌々しいほどの劣情愛しているのは、君だけなのに。
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