副会長とおひるごはん | ナノ
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副会長とおひるごはん 1


俺は今日の午前中、嫌というほど視線を浴びた。
副会長のあの脅しが効いているのか、直接危害を加えられることは無かったが、刺すような視線をいくつも感じた。
しかも教師陣からはちょっとかわいそうな眼で見られた。
さらに親友のはずの片山が副会長とのことを興味津々で聞いてくる。
俺は心休まる時がひとときも無かった。

「よ、ようやく昼か…」
やっと一日の半分が終わった、と息をついた俺に片山は恐ろしいことを思い出させてくれた。
「瞬おひるってあの人が迎えに来るんだよね?やっぱり生徒会室で食べるのかな?」
嬉しそうに言う片山に俺は恐怖で固まった。
忘れてた!そういや迎えとか言ってた!
「か、片山、お前もついて来てくれよ」
「ええ?そりゃ生でいちゃいちゃは見たいけど、副会長が許してくれないかもよ?あ、瞬がおねだりしたら大丈夫かもねっ」
全然役に立たないが、二人きりでないならいい!
あの人と二人きりとか…恐ろしすぎるっ!!

そうこうしていると廊下からざわめきが。
来た、来てしまった…!!
「瞬、迎えに来ました。一緒に昼食を食べましょう」
爽やかな笑顔で言う副会長に、周りは顔を赤くさせるが俺は青くなる。
だってあの笑顔!!この前俺にピーーー(自主規制)をしてきたときと同じ!!
俺は先手を打とうと口を開いた。

「あ、あの、片山も一緒がいいんですけど…」
「片山?ああ、君か…」
冷たい表情で片山を見た副会長は「まあこいつなら大丈夫か…」と呟いて「いいですよ」と笑った。
「場所は…」
食堂は嫌な記憶があるのでやめてほしい!
生徒会室なら役員もいるし、朝のことを会計さんにもお礼言いたいし、俺はおそるおそる口にしてみた。

「せ、生徒会室はだめですか?」
「生徒会室?」
ぴくりと眉を動かした副会長に焦る。この仕草はちょっと不機嫌だ!
「い、いえそのっ俺入ったこと無いし、普段副会長が仕事してるのってどんなとこかな、と思って…」
あわあわと言い訳のようなことを述べるが、うつむいたまま反応しない副会長に怒らせたか?と心配になる。が。

「〜〜っああもう可愛すぎます!!普段の俺を見たいなんて…!!」
別にそうは言ってないよねっ!?ていうか眼がギラギラしてきたんですけどっ!?
「いいでしょう、可愛い瞬のお願いです。昼は生徒会室で食べましょう」
ただし、と副会長は妖しく笑って俺の耳元に囁く。
「…夜は俺のお願いを聞いてもらいますよ」
楽しみです、と笑う副会長に、俺は完全に間違えた、と顔が引きつるのを感じた。




100920
(生徒会室なら変なことしないよね…?)
(夜は何をしてもらいましょうかね、ふふ)

生徒会の名前を会長の名字しか考えてない(笑)
とりあえず会計の名前は考えないと…
よければ何かこんな名前がいいというのがある方は教えてください