距離25m:クラス | ナノ
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距離25m:クラスメイトmの叫び



「おはよう、古川」
"王子"こと東の声に思わずそちらを見やると、俺の友達である古川が返すところだった。
俺-松川圭-は古川の後ろの席。地味系平凡で古川とは親友と言っても過言では無い。
古川って東と仲良かったっけ?と疑問ながらもまぁ東は優しいからな、と気にせずぼんやりしていた、ら。
「本当に…古川のためなら、これぐらい気にしないさ」
ぽつりと呟いた東の声にそちらを見て俺は衝撃を受けた。
ひ、東の眼がヤバイ。どうヤバイかと言うとなんだか獲物を目の前にした肉食獣ぐらいヤバイ。
じっと古川を見つめるその様子はまるで何処から喰おうかと舌なめずりしているよう。
言葉に出来ない危機感にビビる俺とは違い、心の中で必死に危険を叫んでも古川はその視線に気付かない。
俺はその東の視線に気付いてしまったが故に、親友の身を案じる生活が始まってしまった。




100907
松川君はきっと胃薬が常備薬になるでしょう(笑)