2010ハロウィーン小説 おまけ | ナノ
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ハロウィン おまけ


片山「皆様先日は大変楽しまれたようでよかったです!ところであのあみだくじですが、実は先日のは攻め用と受け用に分けたもので、ごちゃまぜ版もあったんです。ただ、これだと衣装スポンサーの攻めズに司会が殺さr…ごほん、クレームをつけられるかも、と結局使わなかったのですが、せっかくなので皆様着てください!」
明らかにノル気の無い攻め達に、司会はぼそっと耳打ちします。
片山「受けズの可愛いコスプレが見れますよ」
攻めズ「俺の衣装は?」
なんて欲望に忠実なんでしょう。
受けズもしかたなく再び更衣室へ向かいます。

攻め側更衣室
東「!!」
名護「あれ?」
朱史「え?」
キース「おっ」
千秋「!!!!!!」
雅「あれ」

受け側更衣室
古川「わあっやった!」
松川「!!!!!!!!!!」
瞬「あ」
紘太「おお」
和希「!!!!?」
優「!!!!」

今度はおのおの登場してきます。
名護「俺変わってないし」
雅「俺もだな」
なんとこの二人は全く一緒、かなりほっとしたようです。
瞬「俺は堕天使です」
攻めの時よりも若干裾が短い気もしますが、膝下の衣装にとりあえずほっとしたようです。
朱史「俺はハーピーです」
受けの時と違い猛禽類を想わせる大きな翼にノースリーブ、膝までのズボンにがっちりした爪のついたブーツで朱史君が登場しました。
朱史「瞬が着ていたものに当たるなんて…やはり運命ですね!その格好も愛らしいですよ、瞬」
瞬「別に偶然だよねえええええ!?どこ触ってんのおおおお!!」
にっこりと笑いしっかりと衣装の上から太ももを撫でる彼は、なんとポジティブシンキングなんでしょう。
紘太「俺はドラゴンか、まああれよりマシだな」
角も翼も尻尾もついていますが、あまり愛らしい印象の無いそれにほっとした様子です。
キース「俺はヴァンパイアだよ」
金髪の彼はまるで本物みたいに見えますが、紘太君を見てでれっとしてしまうと台無しです。

古川「俺魔王!見て見て!」
はしゃいだ様子で入ってくる古川君は、自分も千秋君のように色気のある魔王になれた!と思っているようですがどう見てももこもこのコートを羽織った子供にしか見えません。
古川「あれ、東は?」
東「ここだよ」
古川「ああっカボチャ!」
なんと東君はカボチャの王様です。落ち着いたオレンジのマントに薄いオレンジの詰襟、そして…。
古川「そのズボン可愛いな!」
名護「ぶふっ」
なんとカボチャパンツのような形の膝上のズボンに白タイツ、そう、おとぎ話に出てくる王子様のような格好です。
東「ありがとう、そう言ってくれて嬉しいよ(名護後で殺す)」
東君はマントで足の部分を隠しながら古川君の肩を抱きます。

名護「あ、後は4人か(やべ)」
話を逸らしたところに和希君がまた暗幕をまいてやってきました。
和希「……前回と同じ…もういいだろっ」
絶対に離さない、と暗幕を握り締める和希君に皆少々同情します。
和希「あれ、千秋は…」
千秋「……和希……」
これまたすっぽりと頭まで暗幕を被った千秋君が和希君に抱きつきます。
和希「あっおいこんなのとって…」
仕返しに、と暗幕を取り上げた和希君は絶句します。
千秋「…魔女とか最悪だ…!」
そこには妖艶な美女になった千秋君が苦々しい表情でいました。
黒いウェーブした巻髪にキャミソールタイプの長い黒のドレスの上に黒のストールを羽織った千秋君はぎゅうっと和希君を抱きしめます。

雅「優?(俺じゃ無くてよかった…)」
優「!」
こっそり部屋に入ってきた優君ですが、雅君が見逃すはずがありません。
またも暗幕で
身体を隠す優君ですが、雅君はさっと取り去ってしまいます。
雅「…黒猫か…」
優「うう…」
真っ赤になってしまう優君ですが、雅君はこれもイイな、と満足げに妖しく優君を見つめます。

名護「と、いうことは…」
松川「ううううぅ…」
暗幕を必死に握る松川君ですが、にやついた名護君は一気に取り上げます。
名護「イイ眺め…」
松川「…っ!」
かああああと顔を赤くさせてうずくまる松川君。
そう、なんと彼はインキュバスだったのです。
魔女といい、彼はつくづくこういう運命なのでしょう。
受け達は同情の視線を松川君に、攻め達は羨望の視線を名護君に向けます。

片山「と、いうことでおまけのハロウィンでした!あっ一応部屋は用意してあるのでご自由にどうぞ!」
受け達「え゛っ」
どうやら今夜もまだまだ長い様です。




101031
松川の結果には爆笑ものです
ここまで読んでいただきありがとうございました!