第四章 組分け帽子



全ての組分けが終わるとアルバス・ダンブルドアが立ち上がった。挨拶が終わると目の前にある皿には食べ物でいっぱいになった。ゆっくりと少しずつ皿に取り分けて食べ始めた。


「ところで、ギルバート。寮は男子寮なんですよね(寮くらい・・・)」
「当たり前だろ」


ニヤリと効果音がつきそうなほどイイ笑顔で彼は言った。ジャンは深いため息を吐く。


「レイブンクローは一人部屋だし良いじゃねえか」
「そういう問題じゃないでしょう」
「大丈夫さ。オレが早々へまするわけねえじゃん」


来賓席を見ながらジャンの言葉を聞き流す。


(俺の事情を知ってんのはスネイプにマクゴナガル、・・・ダンブルドアは大元だから当然だな。あとは、―――マダム・ポンフリーくらいか。怪我とか病気になったりしたらあれだし。ほかの教師は詳しく知らないだろうが、勘づいているか訝しんでるかだろ。・・・あー、和食食べたい)


デザートが出てきて、ほとんどの人が食べ終わったころ。ダンブルドアが再び立ち上がり、注意を述べた。四階の立ち入り禁止の廊下について言ったときには、膝の上にいたエクリプスがピクリと反応した。

最後に校歌を歌い(ギルバートは口パクだった)、生徒は寮へと歩き出した。

レイブンクロー寮は西塔のてっぺんにあり謎を解いて入るシステムになっていた。
中は青いインテリアに星座の意匠が施された落ち着いた雰囲気で、ギルバートはすぐに気に入った。髪飾りをつけたロウェナ・レイブンクローの肖像画があり、これが・・・とギルバートは一人眉を寄せた。

男子寮へと上がり、ギルバートは部屋の中を見回した。隣の部屋はジャンだった。広くはないが、バスルームにトイレ、机があり、ちょっとしたホテルのようだった。
ギルバートはベットに倒れこむと深く息を吐いた。



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