妄想:ハリポタパロ(マスボスのようでノボリVSインゴ色強め)
2015/02/17 21:22

※あくまでも世界観を下地にしただけなので、『名前を言ってはいけないあの人』に絡む問題は全くありません

のんびりとして忍耐強く、争いを好まない反面、危機管理能力も低い夢主。母方の祖母から「皆には内緒だよ」と言われ、動くカエル型のチョコを与えられたり、割ってしまったお皿を直してもらった事以外は普通の生活をしていたんだけど、ある日「おばーちゃーん、みてみてー友達がこんなおしゃれな手紙つくってくれたー」と喜び報告。それが実はホグワーツから入学許可証だった。夢主はそれを、自分の誕生日祝いに友人の誰かが作ってくれたのだと思い、しかしあまりにも手の込んでいた羊皮紙や封筒の上質さ、封蝋の珍しさなどに感動して祖母に報告。祖母が喜び花瓶に活けた花を興奮のあまり全て舞い散らせているところで、散歩に行っていた祖父が帰宅、一緒に喜ぶ。そして祖父母から夢主の両親にホグワーツ入学を勧められる。己も魔女だった母は「素敵ね。とても名誉なことだわ」と絶賛するも、極々普通のマグルの父は「魔女の就職って人間とは違うんじゃ?」「恋人に魔法使いを連れてきたらどんな話をすればいいのか?」「家中の酒やジュースが冷蔵庫の中でも煮立ったりするのでは?」など尽きぬ不安に駆られて渋い顔。しかし夢主は「私もお祖母ちゃん達みたいな素敵な魔女になりたい」とホグワーツ入学を強く希望。決め手は「お父さんが将来御爺ちゃんになって、老眼鏡が割れちゃったとしても、私が直してあげられるよ」です。

祖母に連れられダイアゴン横丁へ。オリバンダーの店で杖を選んでもらっていると、綺麗な銀の髪と目を輝かせる特徴的な双子と出会う。亜細亜人など映画の中以外では見たことがなかった双子は物珍しいと声を掛けてくる。その双子がノボリとクダリなわけです。双子は夢主と話しているのが楽しくて仕方がなくなり、もっとじっくり話がしたいと熱望される。夢主は喜んで「じゃあホグワーツに入ったらもっとゆっくりお話しようね」と言って先に店を出る。まだ杖に選ばれていないという理由で店から出られない双子に引き止められるも、「ごめんね、まだお鍋も教科書も買ってないの」と言って出ていきます。因みに夢主の杖は、木材がヤエザクラ、芯に一角獣、長さ11インチ(27.94p)の極めてしなやかなものです。

そしてキングス・クロス駅に到着。祖母に「ここから行くのよ」と指さされた9と3/4番線は、どう見たって普通の壁。でもお祖母ちゃんが言うのだから…と勢いよく突っ込んでいくと、その先に広がる夢と魔法の世界。檻の中に入っているのは猫だけでなくフクロウやヒキガエル、ネズミも居る。緑や紫や黒などといった如何にもな魔法使いのローブ、珍しい光景ばかりで注意散漫だった夢主は、前を歩いていた子ども二人に押していたカートをぶつけてしまう。相手は先日会った双子にそっくりだけど、どこか違う。兎に角謝らなければと駆け寄ると、「田舎者らしいデスね。カートの押し方もご存じないとは」「キミ、どこから来たの?手元のこのバーで停めることができるの。ブレーキっていうンダケド、知ってる?キミの生まれたところにはないのカナ?」と嫌味たっぷり。これがサブボスとのファースト・コンタクト。夢主は嫌味な人達だなぁとは思いつつ、けれど自分が悪かったのだからと思い直し「ごめんなさい、ぶつけちゃいました。怪我しませんでしたか?それと、カートは一人で押すのが初めてだったんです。ブレーキバーのことを教えてくれて有難う」と普通に返す。それでサブボスは毒気を抜かれ、なんとなく自分達の行動が実はとんでもなく子供っぽくて、それこそ成り上がりの田舎者のようだったと恥じる。返事をしないサブボスに、行動不能になるような重大な傷などなさそうだと判断した夢主は再度謝りその場を離れようとするが、すぐにサブボスに「アナタのカートはブレーキの効きが甘いのかもしれませんね。取り換えましょう」「いや、もうすぐに汽車に乗る時間だし、どうせだからもう荷物を運びこんじゃお。手伝うヨ。女の子一人でこんな大荷物は大変デショ」と、暗に行動を共にしようと誘われる。しかし夢主は首を振る。汽車は一度も乗ったことがないが、電車なら数えきれないほど乗っているし、トランクが大きいだけで中身はそこまで重くない。あと、女の子の友達を作っておきたい。サブボスはそれを残念に思いながらも「まあどうせ同じホグワーツなのだから後で親交を深めればいいか」と鷹揚に構え、あっさり見送る。
夢主は大きなトランクを抱えてもたもたと車内を歩いていると、不意に別の車両の扉が開き、クダリが姿を現す。誰かを探しているらしく右に左に忙しなくキョロキョロ動く視線の上に夢主が重なるなりパッと笑って「僕たちのコンパートメントが空いてるからおいでよ!」と誘う。女の子とお喋りがしたいからと一度は断るが、ノボリは悪戯っぽく笑って「もう鍋も教科書も買われているのでしょう?」と、以前断った理由が今は無いことを指摘すると、そういえばそう言ってあの時は別れたのだっけと思い直し、ご一緒することに。後に、やっぱり夢主との汽車の旅を諦めきれず探しに来たサブボスに見つかり、4人掛けのコンパートメントに5人も入るという事態になってしまいます。詰めすぎたサンドイッチのようにぶつかり合って乗り心地は快適とは言えず、しかも双子達は何やら剣呑な空気を醸し出しているので結局お喋りもできないし、だからといって外の風景を楽しめもしない。夢主ご不満。


もう少し続く




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