何だろう、なんて言えば良いんだろう。
ただただ、胸が いっぱいで。
何かをどうしても言葉にしたいのだけれども、どうしても出てきてくれやしない。
幸せ?希望?明るい何か?
ふつふつと浮かび上がってくる数々の言葉たち。
だけども、そのどれもが全て、この感情を表すのにはあまりに安っぽい気がした。そんな言葉では、到底私のこの 尊い気持ちを表せやしない。


「レッド、」

だから、ただただ隣に居た 彼の名前を、呼んだ。
彼は、「なまえ?」と不思議そうに私の名前を呼び、振り返る。
ああ、そう それだけで。

そこに、私が居て、彼が居て。
昔は、居なかったこと。
それでも、今では 傍に、居られること。
本当、今では当然のことだ。
当然のこと。
だけれども、それを思うだけで、胸がいっぱいになるんだ。
彼を見るだけで思うだけで、こんなに胸がいっぱいにむせ返る程の感情を。

ああ、どうしても言葉にしたいのに、したいというのに、今 私が知っている言葉 どれ一つでも表現できない。
今は、傍に居れる。
それだけで、世界が こんなにも輝くということを。



「レッド、あのね」
「うん」

ああ、何て言えばいいのかな。
私では到底分かりそうもない。
だけども、無理やり分かろうとすれば、この言葉が一番近い気がした。

ここに、彼が 傍に居れるということ。
こんな当然を思うだけで、眠れないほどに感じる、何か。
ただただひたすらに、明るい何かに包まれる。
尊い、決して表現できないけども、ひたすらに温かく 優しい何か。世界の果てまでもきっとそうだ。


「ずっと、だいすき」


多分 言葉に無理やりにしてでも表せば、きっとこれが一番正しい。
それでもまだまだ足りない気がしたけども、レッドは 私を優しく抱き締めては微笑んでくれたから。これで良いことにしようと思う。


「…うん、オレも。一生、大好き」


ああ、ほら また胸が。
これだけの現実が、真実が、私の胸を熱くさせては 輝かせるから。
答えは まだ見つからないから、彼と一緒に探そうと思う。
抱き締められたその腕は、途方もなく温かく 優しいそれであったから。
きっと、大丈夫だ と思った。

リップ
(そこに君が 居なかったこと)
(今は 傍に、居られる こと)



***
ミサキさんに捧げます!レッドさん甘です!
すみません、何より訳分からん代物に仕上がってしまい..!
イメージとしてはBUMPの曲です。
あまりにも素敵だったので..!
しかし、あまりの文才の無さにしょんぼりクオリティです!
本当に申し訳ないです..!
ミサキさん、いつもいつもありがとうございます..!
こんな私ですが、いつまでもよろしくお願いいたします!
このたびはリクエストありがとうございました!
たくさんの愛をこめて。
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -