アカイトサンタクロースは
ツンデレ。


『アカ!』

「なんだよ」

『なんだよ じゃないよ!

今日はクリスマスだよ!』

「知ってる」

『だからー』


ムスッとする恋を
チラリと横目に見て
溜め息をついた。


「ちょっとあっち向け」

『むっ。なんで』

「お前に見つめられるの
苦手だから」


そういうと恋の目に
うっすらと涙が浮かんだ。
これはマズい。


『もうアカなんて嫌い!』


そう言って俺に
背を向ける恋。


それと同時に僅かに
嗚咽する声が聞こえた。


『ど、して、
クリスマスなのに…ッ


ッひあっ…!!』


突然恋の首に
冷たい物が当たって
恋は驚いた声を出した。



『あ、アカ…?』


「忘れてるわけねえだろ、
馬鹿」


恋首に
掛けられていたのは
可愛いハートがついた
シンプルなネックレスだった。


『っ可愛い…、』


涙も拭かずネックレスを
持ち上げ目をまん丸にして
見つめる恋を
アカイトはそっと後ろから
抱き締めた。



「知ってる?
恋人に金属送るのは、

束縛の意味があるんだって」


恋は驚いたように
アカイトを見つめたが、
ふにゃりと笑って
抱きしめ返した。


『アカになら
束縛されても良いよ』


「……馬鹿じゃねえの?」


『だって愛してるもの』


「……ッ、…馬鹿か」









愛してます。










(お前からのプレゼント)
(あ、持ってるよ!)
(要らない)
(はい?)
(プレゼントは恋で良い)
(断固拒否!)



アカイトver.fin




ToP
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