今はまだ




　またいる。
また見に来てる…!!!





「おいｺﾗあみ!何してる!」


「え、野球してる泉くんを見ようかと!」


「うるせｪ見んな帰れ帰宅部!!」





　だいたいなんで俺なんだ。
どんなに怒っても引っ付いてくるこいつ。
つーかもう変態だろう。





「ｷｬｰ!!泉くんﾅｲｽｷｬｯﾁ!!」


「う　る　せ　ｪ」


「あ、あみちゃ、ん」


「れんれーん!」





　そういや三橋はあみに懐いてるよな。
嬉しそうに手を振り合う二人。
あ、三橋が花井に怒られた。





「梓ちゃん、れんれんを叱らないで!!」


「梓ちゃん言うな!!」


「あずにゃんっ♪」





　猫のﾎﾟｰｽﾞをとって笑うあみ。
こ、これは…反則だ///
なんでこんな変態の顔は可愛くしてしまったんだ神様。





「あみ可愛いなぁ!!!勃った!!」


「何言ってんだお前」





　田島はそれまたでかい声で卑猥発言。
なんでこんな変態が野球上手いんだ神様。





「あみ、教室に宿題忘れたからとってこい」


「あ、阿部様…ぃや…です…」


「あぁ?」


「いってきまーす」





　いいように使われてんなぁ。
阿部はあみのことどう思ってんだ?
田島は完璧に好きだろう。





「こら阿部ー!!あみをこき使うなぁ!!」


「うっせー」


「そんなんじゃあみは振り向いてくれないｾﾞ!!ゲンミツに!!」


「あぁ?」





　あ、阿部怒った。
なんか…すげー恋愛事情だな。
つーかゲンミツ違ｪ。





「つーか泉はずりｨよなｧ」


「何が?」


「あみからあんなｱﾋﾟｰﾙされてさｧ」


「迷惑だろーが」


「じゃ泉があみを好きになることはない?」


「…うーん」


「うっこれはゲンミツにピンチの予感!?」





　…俺があみを好きになること…?





「ねーな」


「え、マジで?」


「あぁ…」









今はまだ
(阿部様ー持ってきたー)
(おー、サンキュ)
(お礼だけでは不純です)
(ん)ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
(デレたぁ///?!)ﾎﾞｶｯ
(な、殴るのはどうかと…)
(うっせ///)




===================================


阿部様にデレてもらいたかっただけなんです。
ごめんなさい。
撫でられるとなんかいいですよねー。
泉くんがデレるのはいーつっかなー♪



prev|next