心配性だなぁ
「あぁっ!陸にメールしなきゃ!!」
携帯何処だっけ??
ポケットを裏返してみたりジャンプしてるところに隆也乱入。
「何してんだ…?」
そんなたれた目で見ないでよ…
ホントに困ってるんだって!
「隆也ぁーアタシ携帯何処やったっけー?」
「なんで俺に聞くんだよ!!ポケットは?」
そりゃそうだけど…。
ポケットさっきさがしたしー…。
「えーヤダどーしよう」
「おい、お前ら早くでろー帰んぞー!!」
待っておくれ、梓君。
携帯がないんだよ…。
「携帯?そういや田島と水谷が携帯持って騒いでたけど」
なにそれ怪しい!!
「えっ、ちょっと悠ー、文君ー!!」
もう先にグランドから出て行った二人がものすごい笑顔でコッチに走ってくる。
「恋ー!!!俺のアド入れといたかんな♪」
「俺のも!!」
はい?
なぜアナタ達がもってるの?Why?
あっカバンが空いてたのお前らのせいか!!
―〜〜〜〜♪
私の携帯の着信音だ!陸かな?
「ほい、鳴ってる」
悠がかるーく私の携帯を返す。
ま、まぁいいか…。
「もしもし?」
≪もしもし姉ちゃん?≫
陸の声だった。私たちはグランドを出て教室に向かう。
「うん、今部活終わったの。あっ、アタシ野球部のマネジやる事にした!!」
≪はっ?!マネジだぁ?何?勧誘されたの?他に女いんの?!≫
「勧誘されてないよ?あぁ、サッカー部の人には勧誘されたけど…」
≪サッカー部だぁ?!大丈夫だったのか?≫
「野球部の人が助けてくれたから、泉くんって言うんだよ〜」
≪…今信号のところだからすぐ行く。待ってろよ!!いーな?≫
「はーい」
―ピッ
丁度教室についた瞬間悠が抱きついてきた。
「なぁなぁ誰ぇー?」
「ん〜?弟だよー!」
「田島、空、三橋早くしたくしろ」
泉くんが電気を消しながら呼ぶ。
「はーい!」
電気をけして教室をあとにする。
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